BOOK!!
□岸谷家長女です。
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『ひいいいいいい!!!血ぃ!!』
新「あー、静雄のやつが来てて」
『血の量すごいよ?!エントランスから続いてて…まさかと思ったけどやっぱりここか…』
静「すいません、俺のせいで」
新「そうだよ!またご近所さんに変な目で見られちゃうんだからぁいたたたごめん静雄手首粉砕されそう」
『いや、静雄くんは悪くないからね!またケガしちゃったのね?それはしょうがないよ!新羅早く治しなさい。』
新「ほんっとに姉さんは静雄に甘いよ!僕にだってちょっとは優しく…」
『今回はどこケガしたの?』
新「無視!!」
静「大したことないっす。軽く2.3発撃たれて」
『撃たれて?ん?ハートを?狙い撃ち??恋??』
新「姉さん、話の流れからしておかしいでしょ。まあおかしいと言えば銃で撃たれてここまで歩いて来た静雄もおかしいけどね?」
『銃?!?!あの?ピストル?!』
新「それ以外になにがあるのさ。」
『そんなことあっていいの??!』
新「できたらあって欲しくないけど、こうして起こってしまったものは仕方がないでしょ」
『それに屈しない静雄くんてやっぱり素敵…』
新「ええ?まあ、全く静雄の身体には感心さえ覚えるよ。普通死んでもおかしくないよ」
静「俺が生きてんだから俺にとってはそれが普通だろ」
新「そんなこと言えるのは静雄ぐらいだからね、全く大人しく解剖でもさせてほし、いだだだごめんウソウソ全身全霊でごめんなさい」
『そうよ、解剖なんて失礼なこと言ってないで!』
新「……言ってないで?」
『私はホルマリン漬けをオススメするから』
新「……………」
静「お前の姉さんって黙ってればめちゃくちゃ可愛いのにな」
新「言ってやるなよ」