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□屋上では今頃。
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「平和島がいないな。▲▲、お前学級委員だろ。探してきてくれないか、」
昼食終わりすぐの授業では空腹を満たした為かほとんどの生徒が席に座ってはいるもののぼーっとしたり、意識が飛んでいるものもちらほら見える。そんな中で1人生徒が見当たらないことに対し、1人の生徒を使い探しに行かせ座席をさらに一つ空けることは果たしてこの教師に何のメリットがあるのだろう。
しかもその見当たらない生徒というのもサボりの常習犯で教師陣営が手を焼いている生徒ともなれば尚更のことだが。
『はい…、』
消え入るような声で返事をして席を立てばどこからともなく"あんなやつ放っておけばいいのに""さすが学級委員はいい子ちゃんだな"なんて声が聞こえる。
黒髪の三つ編みで大きなメガネをかけて、スカートの丈もきっちり膝下を守って生徒手帳の規則に二重にも三重にも従っているような優等生。
そんなん実際いるわけねえだろ、少しは疑えよ。と廊下に出てから心の中で悪態をついた。
しかしそれはかなり私にとってメリットだ。彼がいなければかなりの確率、というより毎回探してきてくれないかという声がかかる。くそ真面目ないい子ちゃん万歳。
探すも何もいつも屋上の梯子を登ったところで彼は寝ているじゃないかというのはほぼ全校生徒が知っていることだが、知っておいて誰も何も言わず近寄らなくなったのはこちらとしてもとても都合が良い。
『しーずおくん、…やっぱり寝てる』
梯子を登って顔を出せば、手を頭の下で組み仰向けですやすやと眠っていた。側に立ってみても起きる気配は全くないため、彼のお腹の少し下あたりに馬乗りになってゆさゆさと自分の身体ごと揺らしてみる。
『んっんっ、はっ、ちょっと気持ちいかもしずおくんっ、ん』
彼の下半身の膨らみが私が馬乗りになったことでいいところにあたる。彼を起こすということよりも、より快楽を求めて押し付けるという表現が合うような動作になってきた。生理現象ということもあり彼の膨らみも存在を主張してくる。
『や、ん、いいっ。いきそ…んん!…びっくりした、起きたの?』
もう少して達するというところで私の腰に手が添えられて動きを止められる。あと少しでイけたのに、
静「上でさんざんシておいて何言ってんだよ、欲求不満かお前は。」
『しずおくんも勃たせておいてそれはないよ。まあ否定はしないけどね、』
静「誰のせいだと思ってんだよ、それに生理現象なんだから仕方ねえだろ」
「ふふふ、私のせいでーす」
そう答えて胸のあたりに手をおいてそのまま体重を前にかけてキスしようとしたが彼の手に遮られてしまう。
『えー?おあずけ?私もう準備オッケーなんだけどー?』
静「それ。眼鏡取れよ、邪魔。」
取れよといった割に私がメガネに手を伸ばす前に彼の手がわって入って軽く投げてしまった。カシャンと音がしたが、壊れてはいないだろう。まあ実際あれは度が入っているわけでもないので壊れたところで気にしないのだが。
『素直に顔がちゃんと見たいって言…んっ』
言えばいいのに、と続けようとしたところで唇を彼のそれで塞がれた。乱暴だなあとぼんやり考えていたら彼の舌が入ってきて少し呼吸が苦しくなる。その間にも三つ編みをといて、スカートの下から手を入れてくるあたり器用だと感心しつつ、来るであろう快楽を予想して身体が熱くなるのを感じた。
静「濡れすぎだろ。1人でシてここまで感じるって相当だな、お前」
そういって下着の上から触っていたがすぐさまごつごつとした指が中に入ってきていいところをコリコリと刺激する。
『そこっ、あん、気持ちいっんんん、やだもっと』
離れていきそうな彼の腕を掴んで固定し、自らぐにぐにと押し付ければ彼は満足げに口角をあげる。
静「このド変態が、」
最後にこれでもかというほど指を押し付けた彼はいたずらに笑い、私は意識を飛ばした。
屋上では今頃。