BOOK!!
□ツン>デレ
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やっちまった。
一言で言うと好奇心に負けてしまった。
怖いもの見たさなんて言葉を思いついた人すごいな、全くその通りだわ。
新羅の家に来て、ご飯を食べて、寝る前の一興としてセルティが録画したであろう未確認生物特集の番組を観たのが間違いだった。
新「おやすみ、●●。僕はまだやることがあるから先に寝てていいよ、」
『おやすみ〜......って言いたいところだけどもやっぱりちょっと待った!』
新「何だい?そんな慌てて、」
『え、いやーさっきの宇宙人とか見て怖いなら一緒に起きててあげてもいいかなあと思って。ほら、男の子って言い出しにくいでしょう?』
新「いや、大丈夫だよ。起きてるとか言っても●●すごく眠そうだし」
『うっ…あ、でも新羅明日の朝早いって言ってなかった?!そうでなくても早寝早起きがやっぱり大切じゃない?だから新羅ももう寝なよ!!!ね?!?!』
新「……もしかして●●さ、」
『な、なに』
新「一人で寝るの怖いの?」
そう言って新羅はこちらを見てにっこりと笑った。いや、にやけた。
こいつ…!
『はあ?!新羅が怖いかと思ったから言ったの!別に怖くなんかないし、!』
新「あー、そういうこと。僕は大丈夫だよ、もし宇宙人に遭遇したとしても、少し身体をいじらせてもらえるよう交渉してみるつもり。」
『な…っ!』
新「ふふ。嘘、うそ。僕も怖くなってきちゃったからやっぱり一緒に寝てほしいな、」
『っでしょー?しょうがないなー。今日だけ特別だからねー、』
新「うんうん、とっても助かる」
可愛い君のツンとデレ。
『きっとくっついてた方が怖くないよ』
新「そうだね、じゃあくっつこうか。こっちきて」
『いいよ、新羅ためにくっついてあげる』
新「はいはい、ありがと。」