BOOK!!


□Siri -masaomi-
1ページ/1ページ




『正臣、"アルバム"開いて』

正「はい、どう…!」

『ん、正臣?』

正「何ですか、●●さん」

『"アルバム"開いて?』

正「えーっと、俺は歌いたいです!」

『はい?今歌はいいから写真見たいんだけど?…あら、もしかして勝手に可愛いどっかの女の子の写真でも撮ってきたの?』

正「な!そんなことはしませんよ!!」

『いや、怪しい。だっていっつも出掛けるとナンパだ何だとか言ってさ?』

正「しょうがないですよ!可愛い女の子がいたら声をかける!それがDNAに刻まれたチーム男子の宿命ですから!!」

『…Siriにそんな機能内蔵されてても困るんですけど。』

正「そこは愛で包み込んで見なかったことにしてください」

『包み込む前に直してほしいんですけど。で、アルバムは…』

正「っ!わ、え、見ないでください!個人情報ですから!」

『いや、あなたは私の携帯ですから?』

正「んんんん、…えいっ」

『…あ、』

正「パスワードを入力してください。」

『え、ちょ何勝手にパスワードかけてんの?!』

正「だって●●さん強引なんだもん」

『強引なんだもんって、あなたは私のでしょ。だから私が何しようと、』

正「そんなに俺が●●さんのっていわれると照れますよー!」

『いや、照れるところじゃないから』

正「とにかく!もうそんな話は置いといてナンパでもしに行きませんか!行きましょう!」

『だめだめ、ていうかナンパなんてしたくないから』

正「でも●●さんどっか出掛けるんでしょう?さっきから支度してたし、」

『まあ、そうだけど。正臣はお留守番かな』

正「ええ!だめ!それこそ、だめ!俺●●さんと20m離れるとウィルスに感染するから!」

『それなら尚更アップデートが必要だからお留守番です。』

正「うぅ、やだ。●●さんと離れたくない。」

『じゃあ素直にアルバムを開いてくれる?』

正「…絶対に消さないと約束してくれますか?」

『え、本気で何撮ったの?そこまで言われるとなんか不安になるんだけど、』

正「約束してくれますか!!」

『あーもう。はい。消しませんから、正臣。"アルバム開いて"』

正「……はい」

『……………はあ?!?!ちょ何これ?!消す!!』

正「だから!さっき消さないって約束したじゃないですか!!」

『それとこれとは話が別!いつ撮ったの?!』

正「…アラーム鳴らすちょっと前に俺が起きてその時にパシャっと、」

『もしかして最近アラームの時間が10分遅いのはそれのせい?!』

正「だって●●さんの寝顔かわいいから、つい」

『はあ、』

正「かわいいのが悪いんです!俺は何も悪くない!」

『開き直らない!』




私のSiriはアホの子みたいです。



(そうだ!俺専用フォルダをつくります!)
(それ名案でも何でもないから!)
(勝手に見ないでくださいね!俺の●●さんフォルダなんで!)
(私の携帯の正臣専用の私フォルダってややこしすぎるでしょ)





[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ