*P3P長編(キタ&ハム兄妹編)*

□2009.7〜8
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7月8日

巌戸台分寮


結衣と買い物をして帰るとラウンジでゆかりと風花が立ち話をしていた。


「あっおかえりー。結衣…ちょうどよかった。…ちょっといいかな?」

「……?うん。湊、これ冷蔵庫入れてもらっていい?」

「わかった」


女子3人で上に行ってしまった。
きっと女だけのはなしでもあるんだろう。
とりあえず買った物を片付け疲れていたので早めに寝た。


***
7月11日(土)



「よっす……あぁ…もうすぐ試験だな。勉強してるか?」

「してるよ」

「へぇ…ま、俺にはカンケーねぇけど」

「……?」


…ならなぜ聞いたのだろうか。
順平はすぐに視線を結衣へと移した。


「あ、結衣ッチにノート返さねぇとな…あとで返すわ」

「参考になった?」

「いやサッパリ…でも結衣ッチの落書きセンスはなかなかだな」

「…順平のノートに書いてあげようか?」


***
放課後
教室



今日の授業が終わった。
もうすぐ試験期間だから部活も生徒会もない。
結衣はゆかりと図書室で勉強するらしい。


………。


前の満月以来、先輩達はいつも通りだが同級生達がなんだか変だ。
…結衣は気づいているのだろうか?


とりあえず帰ろうと支度をしていると真田先輩からメールが来た。
今日幾月さんが来るらしい。

…今日は一体何の用件なんだろうか。

そのまま結衣にメールを転送して寮に帰ることにした。
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