短編

□みんなには言えない言葉
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今日は千里と撮影。
二人そろってのインタビューもあるらしい。

「支葵君!日向君!早く乗って!」

マネージャーが車から俺達を呼ぶ。

「それじゃあ行こっか。」
「うん。」

俺達は車に乗りこんだ。


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現場に着いてから衣装に着替える。

今日は服がメインじゃなくて、俺達がメインらしい。
だから今日は服を目立たせなくていいと言われた。
人気モデルの素顔に迫る!らしい。


まずは個人での撮影から。

「そんじゃー、日向君から!」

俺はカメラの前に立つ。
さまざまな表情でポーズをとる。

愛する人……千里が見ているから入れたくなくても気合が入ってしまう。
格好良く見せようとしてしまう。

そのことを千里に伝えると
「どんな眞紀も好きだけど。」
と、照れながら言ってくれた。

千里の方をちらりと見るとどことなく笑っている気がした。


「はーい!OKです!それじゃ次は支葵君!」
「はい。」

スタッフに呼ばれて次は千里がカメラの前に立つ。

千里は同じような表情ばかりなのに全部違う表情に見える。
喜怒哀楽、みたいな感情がどこからか感じられる。


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