短編
□2周年記念
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今日はなぜか眠れない。
同室の子はもう寝てしまったし…。
少し外に出てみようかしら。
そう思い私は自室の扉を静かに閉めた。
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まだ暗い廊下を歩いていると私が大好きな金髪が見えた。
「英。」
「ん?あー亜紀か。」
「正解。」
私は少し微笑んだ。
「一瞬、瑠佳かと思ったぞ。」
「英は小さい頃から間違えるわよね。暁は間違えたりしなかったのに。」
「もう見分けくらいつくからな!……暁はあれだろ?瑠佳が好きだから。それよりお前、何してるんだ?」
英に言われ、私が何をしようとしていたのか思い出した。
「そうだったわ。眠れないから少し散歩しようと思って。英は?」
「さっきまで一条の所に行ってた。僕も散歩に付き合ってやるよ。」
「いいの?」
「あぁ、僕もまだ眠くないからな。」
英からの思いもよらない返事に少し驚きつつ、私達は外へ向かった
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