長編

□序章
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辺りが暗闇に包まれるなか、唯一明かりがついてる部屋に二人はいた


「ねぁじいちゃん、あいつらだけじゃなく暗部の奴等のほとんどが俺のこと認めてくれたんだ」

少年は嬉しそうに老人に伝えた

「そうかそうか!ならあやつらも認めてくれるのではないのか」

老人は少年の言葉に嬉しそうに笑った

そして少し調子にのって゛あやつら”と言葉にだした瞬間今までのほんわかした空気が一瞬で凍りついた


「ねぇじいちゃん…それは絶対にないよ。あいつらは俺の中にいる『こいつ』を含めて純粋に俺が嫌いなんだよ。それに加えて殺意すらも抱いてると思うよ。………………だからあいつらが俺の本当のことを知ったら殺そうとかかってくるに決まってる。そんなことされたら俺……殺しちゃうよ」


少年は凄まじい殺気を放ちながら口には弧を描いていた
だが、目は一ミリたりとも笑ってない

老人はそんな少年の様子に心苦しくなった

「心配しなくても大丈夫だよ、じいちゃん。だって俺には最愛の__がいるからさ」

少年は心からの笑みを浮かべた
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