裏TEXT
□喉渇いた
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喉が渇いた。体がカラカラになっていく気分だ。
「ん、ぅ…」
うっすら目を開けると部屋は暗かった。とりあえず水を飲もうと足をずらした。その時僕のお腹の中がゴポリと音を立てた。後ろが、締め付ける。形がわかる。後ろを見るとバン君が寝ている。そこで始めて理解した。まだ、繋がってる…。
「ふ、はぁっ」
そうだ、思い出した。さっきまでアミさんのもってきた薬のせいで、バン君とずっとやってたんだ。
「バン、君、起き、て」
揺すると僕が自滅してしまいそうだから、バン君に声をかける。
「ん…ジン…?」
寝返りをうとうとするから必死で腕を伸ばす。バン君が怪訝な顔をしてこちらを見た。
「まだ、朝じゃないよ」
「わかって、る」
バン君が体を捻った。ビリビリッと電撃が走ったように僕がのけ反る。その時に僕が締め付けたのかバン君が声をあげて動くのをやめた。
「ジ、ジン…」
「バン君…ぁ、とりあえず、抜いて」
「ごめ、」
ズルッとバン君が腰を引く。その時の衝撃に飽きもせず声をあげるのは僕。
「はぁっ…はぁっ…」
「な、なんで…」
「アミさんの…」
「あ、」
思い出したよう。とりあえず水を飲まないと。立ち上がろうとしたが体が思うように動かない。全身に鈍痛が走り、すごく怠い。腰はもう言うまでもない痛みが走る。
「バン君…立てな、い」
「ジンごめん」
バン君が僕を抱えて立たせる。離すよと言われて頷いたらバン君は腕を離した。しかしその途端グラッと後ろに傾いて、ベッドに尻餅を着く形で座り込んだ。その衝撃で僕の中に入っているであろうバン君の精液がジャポンっと音を立てた。
「ぅ…あ…」
「ジン?」
また僕を立たせながらバン君が聞いた。太股を伝う感覚がする。
「バン君っ…中に…」
太股を伝う液が床に落ちた。それにバン君が気づいてすぐにお風呂に連れていってくれた。
「ごめん…ジン…」
「いや、いいんだ…僕に付き合ってくれた訳だし」
シャワーを浴びながらバン君は優しく掻き出してくれた。お湯が中に入って熱い。
「…しみる?」
「ちょっと…」
バン君が激しく動いた時に擦り切れた内壁にお湯がしみる。
「ごめん、というか俺、こんなに痕つけたんだ…」
「良いよ、別に」
「まぁ、俺のだしね」
「バン君…」
身体が怠い。笑うのもしんどい。腰が痛い。はぁ…。声も掠れてしまった。
「さ、もう大丈夫。上がろうか」
「うん」
バン君に支えられてよろよろとお風呂を出た。また、柔らかい布地のものを着てベッドに戻る。
「さ、ジン休んで」
「バン君は?」
「俺はソファで寝るよ」
何で。確かにベッドは狭いが、バン君だって疲れているはずだ。バン君に頼んでベッドで寝てもらう。
「一緒に…」
「うん、ありがと」
目を閉じるとすぐに眠れた。どれほど疲れていたかわかる。
そして長い時間が経ったような気がして、ふと目を開けた。身体の怠さがましになったような気がする。腰はまだまだ痛いけど。
「あ、ジン起きた?」
「バン君…」
「今ご飯温めるよ」
「ごめん」
そう言われればお腹すいてきた。それもそうか。昨日の昼から何も食べてないんだから。
「はい、出来たよ」
「ありがとう」
スプーンを使って食べる。温かい。すごく美味しく感じた。
「ジン、好きだよ」
「…僕も」
そう言うとバン君はニッと笑って僕に近づいてきた。思わず僕も笑い返す。
「よかった」
「ねぇ、バン君」
「なに?」
このことで僕達二人の距離が、こんなにも近づくなら、
「また、やろうね…」
「ぇ?……ぁっ…え、ジン!」
そのままバン君に抱き着かれて、好きだ。とか可愛い。とかいっぱい言われてなんだか恥ずかしいような嬉しいような。ふわふわしたそんな気持ちがした。