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□海水浴
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アミがビーチボールを取り出した。その瞬間仙道と郷田がまた競争心剥き出しで敵チームに別れた。

「ジン!」

さっきバーベキューをした所だが。みんな動けるのだろうか。

「バン君」

俺とジンは近くに居た郷田チーム、アミとカズは仙道チームよし、勝つぞ。

「じゃ、こっちから行かせてもらうぜ」

郷田がサーブをする。それをアミが拾って、カズが上げて、仙道がアタック!おー…いいチームワークだな。と思ってたらジンが仙道の球を拾ってくれてて、俺は急いでそれを上げる。そして郷田が打つ。
これがずっと続く。どちらも負けられないからまだ一回も点が入らない。

「ちょっと俺疲れた!」

カズが音をあげた。それに続いてアミも。ジンを見ると少し息が乱れている。俺も疲れていたし少し休憩することにした。

「次は勝つからな」

「いや、勝つのは俺だね」

仙道と郷田はまだライバル心を燃やしていたが、俺達はもうぐったり。みんなで水分補給をする。

「あ、そうだ!スイカ割りしようぜ!」

カズが冷やしておいたスイカと目隠しの布をだす。そうだ、スイカがあった。忘れてたな。

「スイカ割り?」

横から疑問の声が上がるから見てみるとジンで、スイカ割りを知らないのもあぁ、そうかと納得してしまう。

「目隠ししてスイカを割るんだよ」

「へぇ…」

カズがスイカをセットすると、順番をじゃんけんで決める。仙道が1番、それに続いてカズ、ジン、アミ、俺、郷田。の順番だ。

仙道が目隠しをすると棒を取る。そしていきなり殴り掛かった。スイカに?いいや、郷田に。

「おまっ!仙道!」

郷田はバシッとその棒を受け止める。すると仙道はチッと舌打ちしてから棒を放し目隠しをとって笑った。

「惜しいな」

「ばか!危うく怪我するとこだぞ」

その後言い合いをしてたから無視してカズの番。目隠しをして棒を取ると歩きだした。アミが右よ右と言って、言い合いが終わったらしい郷田が左だと言う。

「わかんねーよ!ここか?」

バッと振り下ろす。その先にはスイカはなく、ただの砂浜。

「あっちゃーこんなに離れてる」

目隠しを取ったカズが笑う。ジンに目隠しをすると棒を持たせる。ジンはおずおずと前に進んでいく。みんなからの指示が飛ぶが流石のジンでも見えないと何が何だかわからないのか、スイカには当たらなかった。
そして、アミ、俺、郷田と失敗続き。またはじめに戻って一周だ。
そしてジンの時、ジンが降ろした棒がスイカに掠った。あぁ、惜しい。てかもう早く食べたいんだけど。

「なー、もう食べないか?」

そう提案してみるとみんなも同じ考えだったらしく同意してくれた。割るとみんなで分け合って食べた。水分豊富で生き返る。

「仙道!こうなったらLBXで勝負だ!」

「望むところだ。だが…ここじゃ砂が入る。キタジマ行くか」

「ああ!」

え?ちょっと待てよ。それってどういうこと。まさか帰るんじゃ…。

「バン!俺らはもう帰る!決着つけねぇといけねぇしな!」

「おい、仙道!郷田!」

呼び止める間もなく二人は帰ってしまった。これからどうしようか。とりあえずこのスイカの残骸片付けないと。とりあえず近くのごみ箱まで行って捨てる。バーベキューのゴミも一緒に捨てないと。

「あたし達も帰る?」

そうしようかな、もう夕方だし日もくれてきた。みんなもきょうは疲れたはずだし、それがいいと思う。

「そうだな」

じゃあ片付けましょとアミが言って、パラソルを海の家に返して、シートを畳んで各自荷物を持つと海水浴場を出た。

「ジン!この後ジンの家行っていい?おれもLBXしたい!」

「いいよ」

じゃあ車を呼ぶねとCCMを取り出した。アキレス持ってきててよかった。

「あたし達は帰るね」

「あ、うんじゃあね」

「じゃあなー」

カズとアミは帰って行った。そしてその5分後に車が来た。よし、きょうは沢山ジンと遊ぶぞ!






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