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□完ペキなんだよ
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何もかも全て俺の思った通りになればいい。他人の言うことは当てにならない。よくわからない事ばかりほざいて。満足しやがる。
だからこそ俺がこの世界を支配すればいい。皆、俺の言うことを聞けば良いんだよ。「何を言っている」かって?俺の思ってることさ。「勝手すぎる」?でも俺の思考は正しい。そうだろう?だから勝手なんかじゃない。俺は完ペキなのだから。
弱いお前に手を差し延べてやる。
力こそ。俺の全て。俺は正しい。
完ペキなんだよ。
わかるか?お前に。

「なぁ…バン」

もう浅い呼吸も絶え絶えのシーカーの連中。
当然意識はなくて俺が壊した建物の残骸の中に埋もれている。

「この、何の価値もない世界を作り直すためだ許してくれるよな」

横を見ると拓也が転がっていた。

「だから邪魔なものは全て殺した。仲間だってな…」

そう…みんな…俺が殺した。SATURNに積んだ爆弾で。この世界を作り直すためだ。

「…力こそすべてなんだよ…わかるか?」

「わかりますよ」

…この声は…俺の仲間だ。

「もう終わったのか?」

「はい…この力を持ってすれば簡単なことですからね」

こいつも力に溺れた。まぁ、お前達も、イノベーターの連中もよくシナリオ通りに動いてくれたよ。おかげで真っさらな世界が手に入った。
さぁ早く造り直さないと。俺が求めた真の世界に。

「SATURN、もう一発行きますよ?」

「ああ」

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