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□俺のせいで
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「本当に…?」

「いいか?絶対来るんだぞ!」

ブツリ。そこで電話は切れた。行かなくちゃ。謝らないと。でも足が動かない。俺が本当に行っていいのか?でも、行くしかない。

「バン!」

「こっち…ジン…待ってるから」

「ああ…」

ジンの病室の前まで来た。会っていいのか?本当に?俺が?

「…ジン!」

「アミさん!」

入って謝らないと。動け…動けよ…俺の足…

「バン!何してんの?早く!」

アミがいきなり俺の腕を引っ張った。あまりにいきなりで俺はそのままジンの病室に入る。

「バン君…」

「ジン…俺…」

「無事でよかった…バン君が怪我をしていたらと思うと不安で…」

ニコリと笑って手をふってくれた。その姿に俺の心は余計罪悪感に苛まれた。

「ジン…ごめんね…俺のせいで…」

言葉を口にすると目がカッと熱くなった。

「泣かないで…僕はバン君を助けれてよかったよ…」

「…ジ……ンっ」

「っジン君!」

「「「!」」」

いきなり廊下を通った看護師が叫んだ。そして勢いよく入ってくる。

「あなた肋骨が三本もバラバラだったのよ!?それに肺に突き刺さってたし」

「はぁ…」

「大腿骨も折れてるしそもそも頭を打ってるの!起き上がって話すなんて自殺行為よ」

今は麻酔が効いてて痛くないの…と言いながらジンをベッドに寝かす。すると次に俺達の方を向いて怒りだした。

「あなたたちもです!こんなに大怪我をしてるのに無理させないで下さい」

「「「…すみません」」」

「次からはこういう事がないようにして下さい」

俺達が謝ると看護師は静かにそう言って病室を出ていった。

「別に大丈夫なんだどね…」

「大丈夫じゃないから怒られてんだろ…」

「それもそうだね」

クスクスと小さく笑っているがその顔はどこか苦しげで傷が酷いことを表しているようだった。

「…バン…私たち今から用事だから帰るね」

アミ達が部屋を出た。必然的に俺とジンは二人きりになる。

「ジン…ごめんね…本当」

「バン君が無事なだけでいいよ」

「痛いよね…本当ごめん」

謝っても謝りきれないくらいだ。

「リハビリ手伝ってね?」

「あたりまえだよ」

この会話から1年。ジンは大分歩けるようになった。
「じゃあ退院ですね」

「ありがとうございました」

「お大事に」

家でのリハビリを約束してジンは退院した。

「バン君、LBXしようよ」

「いいよ」

何回も何回もバトルした。やっぱり動きは鈍っていたし長時間やり続けるのも辛いみたいだ。

「もうやめておこう。ジン」

「じゃあ、次は何する?」

ジン、絶対リハビリにかこつけて楽しんるだろ!!
だって顔にそうかいてあるよ。まぁ、なんでも付き合ってあげるよ




(罪滅ぼし)
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