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□潜入捜査に向けて
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二人が探偵です
探偵とあれば潜入捜査をする事もある。その際必要なのは演技力。どんなに上手に潜入出来ても他人になりきる演技力がなければ意味がない。そこで行われた演習というものは所謂ままごとみたいなもの。
「ねぇ、ジン…復習がてら付き合ってくれない?」
このままじゃきっと落第点だろう。練習しないと。ジンは完璧に成り切れるのに俺はなんでいつも見つかるんだろ。
「いいよ…」
「本当!?ありがとうジン!お題は医者だから!……じゃあ…ジンは患者役ね」
快く承諾してくれたジンに感謝すると俺は事務所から持ってきた聴診器とカルテ、白衣をだした。
「ちょっと待ってね…」
急いで準備を終わらせるとジンと向き合って座った。
「あ、ちょっと待って…僕も着替えてくるよ」
そういってジンは奥のほうに消えて行った。きっとジンは演技なんて朝飯前なんだろう。潜入捜査でのジンを見ていたらそうにしか思えない。
「お待たせ」
「ジン…ぶっ!それ…俺のパジャマ…」
ジンは俺のパジャマを着て現れた。淡い色のパジャマがジンの真っ白な肌を強調させている。大きさもジンには全くあってなくて、華奢な身体をもっと華奢に見せている。確かに病弱な少年に見えた。
「バン君…こんなに大きなものを着ているのかい?少し前までは僕の方が大きかったのに」
「そうだね、ジンはまた可愛くなって…それより、先生、でしょ?」
「本気でするのかい?」
「当たり前。診察始めるよ…」
するとジンは下を向いてブツブツと何かを言い出す。そしてパッと前を向いたかと思えばその顔は苦しそうな少年の顔になっていた。……本気になったな……
「今日はどうしたの?」
問診のつもりでカルテを片手に話しかける。
「けほっ…なんだか怠いんです…咳も出て喉が痛くて…」
「他には?」
「大丈夫です」
俺は体温計を渡すと計って。と言った。ジンは計るふりをすると俺に渡してきた。
「38度…4分…」
適当に思い付いた温度を言う。
「次に喉見るから口開けて」
ジンは役に成り切り、従順に口を開ける。綺麗な白い歯が並ぶがなんせ暗くて
よく見えない。
「見えない…」
Side ジン
見えないと言われたが口は精一杯開けている。これ以上開けたら顎が外れてしまいそうだ。するとバン君は僕の顎を掴んで固定し、口の中を覗き込む。
「やっぱり見えないよー…」
「んぐっ!?」
その際突っ込んできたのはゴム手袋をした指。盛り上がってくる舌を無理矢理押さえ付けると喉奥に進んでいく。
「ぅぐっ…んんっ」
口蓋をくすぐるように動く指に口を開けていることは出来なく閉じていくが、なにしろバン君の指が入っているため完全には閉じれない。
「んっ…んんんっ」
バン君の腕を引きはがそうとするが、中々力が入っていかない。
「暴れちゃダメだよ…ちゃんと調べられない…」
さらに奥へと進めば嘔吐反射を引き起こす。とてもじゃないが上を向いている事は出来ない。吐き気と共に下を向こうとするが顎を掴まれているせいで向けない。
「…ぅっ…ふぐっ…」
涙目になりながらバン君を見上げるがなかなか離してくれず苦しさだけが増していく。あふれる唾液で嘔吐感と必死で戦うがバン君はまだ指を進める。そしてバン君はやっと解放してくれた。その瞬間口を押さえながら僕はトイレに走る。
「ぅっ…おぇぇっ」
やっと解放され胃から出てきたのはただの胃酸。食道や喉が焼けるように痛い。しかし胃酸は止まらない。
朝から何も食べてないことにここで気づいた。
「吐き気があるなら言わないとダメでしょ?」
「…誰の…せい…だとっ」
本当はもっと文句が言いたいが生憎そんな元気は無く、出来たのは荒い息をあげながら睨むことくらい。
そんな涙をボロボロと零しながら睨まれたって怖いと思う人間なんていないと思うが。
Side バン
ジンを抱き上げると
俺はまた椅子に座らせた。
「心臓の音聞くから服めくって」
「……はい」
あからさまに不機嫌なジンだが服をめくる。現れたのは同じ男だとは思えないような真っ白な肌。全く無駄な肉がついてない彫刻のような身体。なめらかな肌は傷一つない。聴診器が触れるとその冷たさにジンは震えた。
「すごい…こう聞こえるんだ…」
「バン君っ…も、いいんじゃ」
「先生でしょ?」
「っ…」
聴診器を移動させれば触れた胸の突起。硬く冷たい聴診器で押し潰すように動かせば敏感なソコは反応してしまう。
「やめっ…バン君っっ…ひっっ」
「なに、ジン?感じたの?」
「るさ…っ」
「心臓の音が速くなったよ?」
からかうように言えばジンの動きが止まった。あ、怒ってる?
「バン君の意地悪…」
完全に拗ねてるな…そんな所も可愛いんだから。
「乳首立たせてそんな事言ってもダメだよ」
「ぁっ!?」
「ほら、こっちでいいことしよ」
「バン君、ぁっあ!」
俺はジンをベッドに押し倒して覆いかぶさった。じゃあ、いただきまーす。