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□それでね、
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「おはよう、ヒロ!」

「あ、バンさん!おはようございます!」

ヒロがCCMでLBXを操作している姿は、大分様になってきたような気がする。

「バトル、しようよ」

「はい!」

Dキューブを展開させて、バトルを始める。相手は二刀流。さぁ、エルシオン。どう攻めようか。

「いくぞ!エルシオン」

「応戦だ!ペルセウス」

この前までは俺の一方攻撃だったけど、ヒロも応戦して来るようになった。でも、まだ俺の方が上手。結局は必殺ファンクションで倒してしまった。

「あー!負けた」

「よし!」

Dキューブを回収してエルシオンを鞄にしまう。ヒロもペルセウスをリュックにしまった。

「ねぇ、ヒロLBXは楽しい?」

「はい、楽しいですよ」

そっか。それはよかった。楽しくないものを続けることは無いからね。

「他に好きなものとかは?」

「戦士マンです!」

「戦士…マン?」

聞いたことあるけど…俺がすっごく小さい時の特撮だよね…。多分俺、そんな時は父さんとLBXで遊んでたよ…。

「しらないんですか?僕の憧れです!」

「??…そっか!」

「あ、これ、フィギュアです」

ヒロがリュックから戦士マン?のフィギュアを取り出した。あ、なんだか見たことあるな。

「カッコイイんです!悪を倒すその姿が!」

とぅっ!とか言って変身ポーズをとるヒロは可笑しくて少し笑った。

「なんで笑うんですかー?」

そう俺に聞きながらもヒロだって笑ってるじゃないか。そのまま俺も、変身ポーズをとってみる。そうしたらヒロにこうですよ!なんて教えられて、LBXの時と立場が逆転したみたいでまた笑えた。

「俺はね、LBXが本当に好きなんだ」

アキレスの事から話していく。イノベーターと戦って、世界を救った事を簡単な話すと、ヒロの目が輝いた。

「カッコイイ!世界を救っただなんて、本当にヒーローじゃないですか!」

「カッコイイことばかりじゃなかったけどね」

アキレスが壊されたり、父さんが監禁されてたり、……レックスを助けれなかったり。

「で、その郷田って言う人と仙道っていう人と海道っていう人はだれですか?」

「郷田は俺の先輩だよ。仙道は他中だけどアルテミスで戦ったんだ」

「へぇー!」

「海道…ジンは俺の親友。であってライバル。すごく強いんだよ」

「すごいです!」

もっと話して下さい!と言われたから少し詳しく話した。そうしたら止まらなくなっちゃって、どんどん話しが弾んだ。

「そうなんですか!」

「うん、それでね、」

話しが弾んでいくうちに話しはズレていって、パーツとかLBXそのものの話しになってしまった。俺は楽しいけどね。

「??…そうなんですかー」

「ああ、それよりー…」

ヒロと話すと楽しい。まだ俺はヒロの事を知らないし、ヒロだって俺の事を知らない。お互いの事を知らない相手に自分の事を話すのはこんなに楽しかったんだ。
たしか、ジンと初めて話した時もこうだった気がする。

「ヒロ、」

「バンさん?何ですか」

「一緒にさ、世界を救ってヒーローになろうね」

「はい!」


Fin.

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