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□白と黒の境界線
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なんでなんだろう。なんでこんなに綺麗に分かれてるんだろう。

「ねぇ、なんでこんなに綺麗に白黒ついてるの?」

「僕にも解らないんだ…」

ジンの髪の毛の話。前髪だけきっちり白。でも黒い所との境界線は灰色にもならずピッチリと分かれているのだから不思議なものだ。

「父親の髪もこんなのだったらしい」

「DNAの偉大さを感じるね」

「ああ…」

もしジンの子供が出来たら同じ髪型なのかな。でも俺の遺伝子と組み合わさるから天パかもしれないし色も茶色かもね。

「メッシュみたいだね」

「そうかな…」

座っているジンの横に立ってジンの髪を触る。ジンのシャンプーってすごくいい匂い。ふわふわ甘い匂いがする。

「いい匂い」

「そうかな…?」

バン君もお日様のいい匂いがするよ。とジンが横を向いて俺の胸に顔を埋めていい匂い。と呟くからなんだかくすぐったくなってギュッと抱き着く。

「いい匂いだなぁ」

「俺も、甘い」

少し固い髪の毛に顔を埋める。やっぱり白いところと黒いところの分かれ目が気になったけど甘い匂いにくらくらしてもうどうでもよくなった。

「好きだよジンー」

「僕も好きだよ」

「ふふなんかくすぐったい」

「へへ、そうだね」



Fin.

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