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□※個体差があります
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もしも二人が猫だったら。







「ジン〜交尾しようよ」

「僕たちはどちらもオスだろう?」

ちぇっ釣れないなぁ。なんでどっちもオスに生まれちゃうかな。もう。

「発情期じゃん?」

「そうかもしれないが…他の猫と交尾する機会なんてないだろう?」

うっ。確かに…。俺は山野家の飼い猫だし、ジンは海道さんとこの飼い猫。ただ飼い主同士の仲が良いだけ。の繋がりだからなぁ。

「だから俺っていうのは?」

「オス」

「はいはい」

そんなことを話しいれば良い匂い。そして足音。あ、ご飯だ!今日はジンのとこの飼い主さんがどこかの偉い人との食事会らしくて俺んとこに預けられたんだよね。

「いただきまーす!」

「いただきます」

もぐもぐと頬張る。うん美味しいな。ジンも美味しそうで何よりだよ。
あれ、このペットショップの袋にはいってるのは何だろう。食べ終わって暇になったから袋を引っかいてみる。案の定怒られたけどそれをだしてくれた。

「バン、これはまたたびよ」

「にゃー(ふーん)」

「ジンも食べ終わったみたいだし遊んでみようか」

そう言うとジンと俺を横に並ばせてまたたびっていうのを嗅がせた。
うわぁ。なんだかいい気持ち。くらくらする。な、なんだか酔ってきたかも…。

「ふへらぁっ…」

「バンくん?」

「あら、バンったらすぐ酔っちゃって…」

な、なんだよこれ。またたびってすごい。いい気分だなぁ。でもなんだか物を考えれない。

「ジンは…あー効かないのかしら?」

ジンったらなんで平気なの?ああもうこれにかまけてジンを襲っちゃおうか。

「あら、注意書き…個体差があります。ねぇ…」


その時真理恵ちゃんがいつも見てるテレビが始まって、俺達はまたたびとともに放置された。

「バンくん大丈夫かい?」

「……あっちの部屋行こう」

「?…うん」

部屋を変えて。二人きりになったらスタートだよね。テレビが終わる前に終わらせなきゃ。タイムリミットは1時間。

「大丈夫かい?」

「ジン、俺、酔っちゃった」

「ああ」

「だからもう本能抑えらんない!」

「えっ!?」


※個体差があります


Fin.

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