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□取り扱い注意
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「こ、これは…なんだ?」
街で食料調達を行っているといきなり渡された鞄。帰そうと振り返ったらもうその人はいなくて、持って帰ってきてしまったのだ。
「ジン?中身は?」
「…?」
全て出してみるがよくわからないものばかり。ヒロ君と二人で首を捻る。かわってバン君とユウヤは顔を赤くして興奮しているみたいだ。
「ちょ、これは…」
「これ、なんなの?」
僕が手にとったのは全体的にピンク色で、楕円型の物体からコードが伸び、その先にあるスイッチを押すとブルブルと震えるもの。
「…ユウヤ」
「うん、バン君」
二人は顔を見合わせる。他にもまるで男性のあれを象ったような模型(?)やイチジク浣腸…低温ロウソクもあったし…あとは変な色の液体。他にも色々。
「それはおもちゃなんだけど…」
「おもちゃ?」
「適正年齢というか…ねぇ?」
「うん…所謂大人のおもちゃというか…ね」
へぇ。とヒロ君と顔を見合わせる。そんなおもちゃがあったのか。僕もまだまだ勉強不足だな。
「例えばこれとか、どうやって使うんですか?」
ヒロ君がユウヤに尋ねる。僕も一つ手に取ってバン君に使い方を聞いてみた。二人は顔を見合わせて一回話し合ったが、すぐに決意を決めたような顔で僕達の肩を掴んだ。
「身体で試した方が早いよ」
「え?」
「大丈夫。優しくするから」
「え?」
「4Pだけど大丈夫!」
「気持ち良いだけだから!」
「え、ちょ、ユウヤさん!?」
「バ、バン君…やめ、やぁっあ!」
……聞くんじゃなかった。
Fin.