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□riezＸriez
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2年前−−
『こちらカノウ、配置につきました。』
『こちらフジイ配置につきました。』
『オトナシ、いつでもいけます。』
「‥‥了解。」
刑事であるサンノ ミツル−−−桟野 満はおもちゃのトランシーバーで連絡を取っていた。桟野は表に出る事の無い特殊0課に所属する敏腕刑事であった。
叶宇 暁（ｶﾉｳ ｻﾄﾙ）も藤井 隆（ﾌｼﾞｲ ﾀｶｼ）も緒戸梨 奈津子（ｵﾄﾅｼ ﾅﾂｺ）も同じく特集0課の刑事であり、3人が3人とも優秀な刑事である。
そんな4人がおもちゃで連絡を取っているのには理由があった。
天才ハッカー、riez。
正体不明で全てが謎に包まれているハッカー達で、riezの前には例えどんなセキュリティーであろうと意味がなかった。
本格的な無線機は音を拾われる可能性があるためにおもちゃを使用していた。
ハッカー達のバックには大きな組織がついているとされており、警察では手の打ちようの無い所まで追い詰められていた。そこで、特殊0課が駆り出される事になったのだ。
今まで集めて来た情報によるとハッカーは男性、女性含む5人以上。平均年齢は30才。
桟野は全く情報をアテにしていなかった。
だから自分のカンで犯人に目星をつけて、自分で張り込んでいた。
ついにアジトまで漕ぎ着け、突入まであと数分も無いであろう。
『突入』
鋭く言った途端、桟野自身も建物に入り込んだ。