♪Dream-short-♪

□最初のクリスマス
1ページ/1ページ


誰もいない部屋の中で
君を求め、ベッドの上…


最初のクリスマス


今日はクリスマス。
街角を彩るクリスマスツリーは綺麗だ。
でも、それを心から綺麗だと思えない。
きっと君がいないからだね…。

1人で家路を歩く。

「“一緒に家に帰ろうね”」

君の言葉呟いたら、小さな黒猫が僕の足元で慰めるような声で鳴いた。

今日の意味…
クリスマスの意味は、僕にはわからないけど…

(何でだろう…)

何故か胸が締め付けられて、見上げたネオンライトが滲んだ…
涙が静かに、頬をつたった。

「メリークリスマス」

一人きりで呟いた言葉は
白い息と共に溶けて消える。

灰色の空の下、ただ立ち尽くした。



その後、何とか家に帰り着いて、今に至る。

「…黒姫…」

シーツにかすかに残った面影を強く抱き締めた。

その時、携帯が鳴る。
いつでも連絡出来るようにと、君がくれたモノ。

メールを開く。

――――――――
From:黒姫

もう少し遅くなりそう
…ごめんね

――――――――

その瞬間に液晶画面の文字が滲む。


「フォーゼルクリスマス…何処にいるの?」

呟いた言葉はまた白く溶けて…

(大きな靴下に、黒姫を届けてよ…)

涙がシーツを汚す。
会いたい。
今すぐに…
抱き締めて欲しい。
君に…

ガチャッ

カツン カツン…

玄関の扉が開く音、聞き慣れたヒールのあの靴の音…

考えるよりも先に駆け出していた。

ギュッ

『ただいま…ごめんね、レン…』

「うっ…ひっく…」

冷たいコート越しに伝わる温もり…

絶対離さない!嫌だって言われても!

ギュウ

さらに強く抱きしめる。

『リビング行こうか。遅くなったけど、パーティーしよ?』

その後リビングで、キャンドルを灯して、2人だけのクリスマスパーティー。

僕たちだけの夜は静かに更けていった…―

end

(レン…ごめんね…ホントに…)(いいよ…今こうしていられるから、許してあげる!)(もう〜!可愛い

アトガキ

初短編!

そして謝ります!
ドコがショタレン?
マジでごめんなさい…
お許しを〜…

***

今回はクリスマスネタが書きたくて、ムスカPさんの最初のクリスマスを私なりに解釈し、ちょっとだけ手を加え(?)書き上げました。
この曲のレン君は可愛いですよ(*´∀`*)


では、またお会いしましょ♪


 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ