CLANNAD SS 〜二人の夢〜
俺は、何をしていたのだろう。
ただ、気づけば独りだった。
後悔しても遅かった。もう、周りには誰もいないのだから。
そんな時、ふと思いついた。
そうだ、戻ろう。
再びあの町へ。
俺は、かつての安らぎの地へ戻ることにした。俺が俺でいられる居場所を求めて。
─────
私は、何をしていたのだろう。
私のせいで、両親は喧嘩をして、その二人を繋ぎ止めるために弟は大怪我をした。
私が壊したのか。
戻りたい。あの町に。あの時に。
かつて、弟と歩いたあの桜並木の道をまた弟と歩きたい。
私は、両親に相談した。またあの頃のようにあの町に住まないかと。
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