東方創作娘-序-

□第2章
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………僕の名前はユーリ。訳あって竹に引っかかっている。

こんな所に人が来るとは思えないから降りたいんだけど………

ユーリ「実は高い所苦手なのよね…」

せめて夜になれば力が高まるんだけど……

ぐぅ〜………

それまでお腹がもつとは思えないからなぁ…

ユーリ「あーもー!!誰か通りなさいよぉぉぉ!!」

叫んでも意味が無いとは思うけど叫ばないとやってられない

鈴仙「うひゃあ!?ど、どなたですか!?」

……え?声が…

ユーリ「ちょ、ちょっと誰かいるの!?助けて!!竹に引っかかって降りられないのよ!!」

必死に声の主を呼びかける。怖いから下は向けないけど…

鈴仙「竹に…?うわっ!?よく引っかかれましたね」

ユーリ「そ、そんなこといいから!!」

確かに僕でも竹に引っかかってる人がいたら思わずそう言うけど…

鈴仙「籠を逆さにすれば届く……かな」

そう言って筍の入った籠を逆さにして登る準備をする

ユーリ「……耳?」

僕が最初に見たのは兎の耳だった

鈴仙「よいしょっ…と。もう大丈夫ですよ。ええっと…」

兎の耳を付けた少女が言葉に詰まる

ユーリ「ユーリよ。ひょんなことから幻想郷に来てしまったから行く宛が無いの。貴方は?」

幻想郷…。僕達をここに落とした金髪の女がそう言ってたけど…

鈴仙「私は鈴仙・優曇華院・イナバと言います。行く宛が無いなら家に来ますか?これから帰る所なので…」

とりあえず住む所は確保しなきゃね。お兄様がいつ僕達を助けてくれるか分からないし…

鈴仙「それにしても…一瞬姫様かと思いましたよ。雰囲気が似てますし」

姫様…ねぇ。そんなことよりその耳に触れ無い方がいいのかしら…
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