短編

□不埒な悪漢を倒せ!
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ある日、アンジュとセネルが何かを話していた。

アンジュ「じゃあ、セネル君も行けないのね。個人的には、ぴったりの仕事だと思ったんだけど……。」

セネル「悪いな。今回だけは、どうしても外せない用事があるんだ。」

若干俯いて申し訳なさそうにそう言うセネル。

アンジュ「それじゃあ、しょうがないね。」

すると、最早アドリビトムな中では知らぬ者はいないとも言われる、アドリビトムのホープ・ソロが話を聞いてやってきた。

ソロ「あれ?二人とも、何かあった?」

ソロが声をかけると、アンジュとセネルが気付いて振り向く。

アンジュ「……と、言ってるところに、ソロ君。ちょうど良かった。」

その言葉通りに、アンジュは笑顔でそう言った。

ソロ「…?」

アンジュ「あなた向きの仕事の話が来ているんだけど。受けてみる気はない?」

ソロ「僕向きの…?」

依頼書を持ちながらそう説明するアンジュにソロは首を傾げる。するとセネルが…。

セネル「本当なら、俺が行きたいところなんだが。こっちはこっちで、急ぎの用が出来てな。人を探さなきゃいけないんだ。もし、手が空いてるなら、アンジュの依頼を手伝ってもらえると助かる。」

少々困りながらそう言った。セネルのそんな顔と言葉にソロは…。

ソロ「そっか。そういう事なら、僕に任せて。セネルも、人探し頑張って。」

ソロはそう言って右の握り拳を差し出す。

セネル「ああ。悪いな。そっちも頑張れよ。」

ソロ「うん。」

それにセネルは自身の右拳を「コツン」と合わせた。
















不埒な悪漢を倒せ!
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