短編
□モフモフもふもふ
2ページ/4ページ
ジェイ。ポッポ達モフモフ族に拾われ、彼らと暮らしてきた少年。情報屋として世界各地を回っている彼は、忍術のような戦い方をしているらしい。
今回、ポッポはジェイを仲間に引き入れるため、ソロに依頼を頼んだのだ。
ソロの現在地は、ルバーブ連山。ポッポからの情報によると、ジェイという少年はここに居るようだ。
ソロ「とりあえず、虱(しらみ)潰しに探してみよっかな…?」
ソロはまず峠の方に入っていった。
しばらく進んでいると、黒い髪をサイドテールのように括り付け、色白の肌を持つ、紫色を基調とした服の小柄な少年を見つけた。
ソロ「あれ…あれって…。」
?「やっぱり、この辺にはないのか……。だとすると、もっと奥に……。」
少年は膝をつき、何かを漁りながら探している。
ソロ「もしかして……。」
ソロは行く前にポッポにあることを聞いていた。
ソロ【じゃ、その人の特徴って何?】
人探しに大切なものは特徴。これがなければ始まらない。
ポッポ【特徴………ジェイは、ちょっと背が低いキュ。でも、あんまり言わないで欲しいキュ……。】
ソロ【なるほど…ね…。】
因みに、見る限りでは160よりも低めの身長。(笑)
ソロ「(背格好は一致してるし…。もしかしてこの人が…。)」
ソロがそんなことを考えながら少年に近づく。
?「!」
気づいたのか、少年は後ろのソロに振り向く。
?「…………。」
ソロ「え、えっと…。」
?「突然、人の背後には立たない方がいいですよ。警戒した相手に攻撃されても、何の文句も言えませんからね。」
ソロ「あ…うん……。」
?「ああ。すみませんが、今手が離せないんです。お話でしたら、また次の機会に。失礼します。」
そう言いながら、少年は峠の方向に歩いていった。
ソロ「ジェイって…やっぱりあの人のことかな…?
なんて言うか…。本当に小さい…。(汗)」
ソロのつぶやきは、誰の耳にも留まらなかった。