短編
□ルーク様ご一行
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ミニ人魔戦争という名の依頼を終えた数日後の事―――。
アニー「はい。終わりましたよ。」
現在ソロは、医務室にて健康診断を受けていた。
ソロ「どうだった?」
アニー「特に異常はみられませんが…くれぐれも無茶だけはしない様にして下さいね!」
ソロ「は〜い。」
右手を挙げて返事するソロ。アニーもアニーで余程ソロの無茶をするところが心配なのである。
ソロ「それじゃ。」
ソロが医務室から出た時だった。
ルーク「おっ、ソロ!いいところに!」
ソロ「ん…?」
医務室の近くの、3号室にいるルークが、廊下で何やらこそこそとしている雰囲気だった。
ルーク「実はさ、頼みがあんだ。ティアや師匠達にはナイショでさ。」
ソロ「頼み…?」
少々小声でそう話すルーク。ナイショ、という事は誰かに知られてはいけない事だろう…。
ルーク「つってもまあ、難しい事じゃねえ。知られたら、まぁた周りが大騒ぎして、変に面倒な事になっからよ。ちょっくら、お忍びで外出っつーわけだ。……ってなわけ、で…。」
そのセリフで区切り、最早隠れる気も無いかのように堂々とこう言った。
ルーク「お前も付き合え。」
ソロ「(ず、随分ざっくりと…!!)」
ソロの明らかに嫌そうな表情にルークは更に釘を刺す。
ルーク「言っとくが、お前に選択権は無いからな。いいか。この事は絶っ対に誰にも言うなよ?詳しい事は、あ〜……適当にまた連絡すっから。」
ソロ「う…うん…。(汗)」
ルーク「く〜っ。これでちっとは、毎日退屈しないですみそうだぜ!」
ソロ「(外に出る事が退屈しのぎになるのかな〜…?)」
ルーク様ご一行