短編
□ルーク様ご一行
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バンエルティア号・ホール―――。
ソロ「ふう…。間に合った…。」
なんとか大事にならずに帰ってこれたため、ソロは一息吐いた。
ルーク「は〜、やっと帰ってきたぜ。危うく干からびて死ぬとこだったっつーの……。」
ガイ「ははは。確かに、ルーク坊ちゃんにとっては、久しぶりの『冒険』だったな。疲れたなら、休んでいいぞ。俺もすぐ行くから。」
ルーク「……そうすっか。んじゃ、あとは適当に頼むわ。」
ルークは先に3号室に戻っていった。
ガイ「迷惑をかけてすまなかったな。あいつ、ガッチガチの箱入りなもんで、ちょっとわがままが目立つと思うが……。悪気は無いんだ。目をつぶってやってくれ。」
ソロ「まあ、慣れてきたし、気にしてないけれど…。」
ガイ「……それにしても……、ここは女性が多いんだな……。」
ソロ「…?」
ホールに居る女子メンバーが何かを話している姿を見て、少々顔を曇らせるガイ。
ガイ「ああいや、何でもない。気にしないでくれ。はは……。」
ソロ「うん…。」
すると、さっきルークが入っていった扉から、別の人物が入ってきた。それは…。
アニー「ソロさん!今までどこに行ってたんですか!」
ソロ「Σえ、アニー!?」
アニー「あれほど無茶しないでと言っていたのに、いきなりクエストに出かけていたそうですね!?」
ソロ「え、えっと…それは…。」
アニーの珍しい剣幕の態度に、ソロは焦る。すると…。
アニー「あら?そちらの方は…?」
ガイ「あ、ああ…。今日からここで働く事になったガイだ。…よろしく。」
ガイは少々、顔を引き攣らせながらそう答える。
アニー「ああ、新しいメンバーの方だったんですね。わたしは医務室担当のアニーです。よろしくお願いします。」
と、そう紹介したアニーが握手をしようと手を出した瞬間。
ガイ「Σひっ!よ、寄るな!!」
いきなり後ずさりで遠ざかり、背中に壁をぶつけた。
ソロ「…え…?」
アニー「あ、あの…?」
ガイ「あ、ああ、すまない…気にしないでくれ……。き、君は何も悪くないから…は、ははは…。(汗)」
両手を前に出してまるで弁解するかのようにそう続ける。
アニー「あの、お顔色が優れないようですが…―ガイ「大丈夫!ホント、大丈夫だから!」―は、はぁ…。」
ソロ「(今更だけど…ここに来る人って…すっごく個性的な人ばっかの様な……。)(汗)」
こうして、アドリビトムに新メンバーが加わった。その名も…。
ガイ・セシル