短編
□不埒な悪漢を倒せ!
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ソロが先に進むと、山頂には先程の少女、そして、その前に倒れている男二人がいた。
「!お前は、さっきの……!」
一息ついていた少女が、後ろから来たソロに気づきそう言った。
ソロ「……!(もしかして、この子がやったの…?)」
ソロが先ほど見かけたゴロツキである男たちを、この少女が倒したのだと理解した。すると…。
「やはり、貴様もこいつらの仲間だったのだな!」
突如腰にある剣に手をかける少女。
ソロ「…え…?な、仲間…?(アドリビトムにこんな人たちいたっけ…?)」
ソロにはよくわからなかった。来る者拒まずのアドリビトムに、このような明らかにゴロツキのような男たちがいるわけがない。
「お前の仲間はすべて私が退治した。残るはお前、ただ一人…!」
ソロ「ぇ…!?」
一瞬ソロは驚愕した。自分の仲間が全員やられてしまったのか…という言葉に。だが…。
「罪のない民間人を襲い…!」
ソロ「ん?」
「金品を奪う下劣な行為……!!」
ソロ「あれ…?」
「その腐った根性ともども、この場で叩き直してやる!!」
ソロ「ちょっ、ちょっと待って!?(も、もしかしてこの子…。)」
どうも話がかみ合っていない。彼女の言っていることに、ソロは心当たりなど微塵もない。と言うことは…何が起こっているのかは、最早ソロでもわかることだった。
「言い訳など見苦しいぞ!覚悟を決めろ、悪党め!!」
剣を抜き構え、ダン!と雪の地を駆り飛ぶ。
ソロ「(やっぱり……!!
僕をこの悪漢たちと同じだって勘違いしてる〜〜!!?)」
ソロVS謎の少女