短編

□不埒な悪漢を倒せ!
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「ふう…。思ったよりも手強かった…。」

ソロが倒れたことを確認した少女は、剣を鞘にしまう。

「だが、これで悪党は全て…。」

ザンッ!

「!?」

その瞬間、後ろで音が聞こえた。少女は慌てて振り向く。

「なっ…何だと!?」

そこに立っていたのは、先ほど確かに倒れていたはずのソロだった。しかし、ダメージと疲労は半端なものではない。

ソロ「はっ…はっ…はっ…!!」

「お前、まだ動けると言うのか!?」

少女はすぐさま剣を引き抜く。

ソロ「…本当はこんな事したくなかったのに…。」

すると、剣を二本とも拾ったソロはそう呟いた。

「…!?」

ソロ「…もう…。









もう怒った!!」

「な!?」

ソロは少女が驚く中、得意のレディアント・ドライブを発動した。

ソロ「『魔神剣・凍牙』!!」

「っ!!?(な…何だこの技は…!?)」

魔神剣を放つとき、地面に雪がある場合限定で発動可能の「魔神剣・凍牙」。見たこともない技に、少女は驚愕の表情を隠せない。

ソロ「『瞬迅剣』!」

「うっ!?」

さらに、少女の懐に、ソロの剣が突き刺さる。

ソロ「はあああああああああっ!!!」

だが、ソロの攻撃はここからだった。

ソロ「虎牙破斬!魔神剣・双牙!!散沙雨!守護方陣!!!虎牙連斬!!秋沙雨!!魔神連牙斬!!!閃空衝裂破!!!光波邪滅槍!!!」

以前この場で戦ったリヒターの時同様、説明するのも憚れる技の数々を容赦なく叩き込んでいく。

「う…ぐ…!!」

もちろん少女はそれを防ぐので…いや、ソロの動きを捉えるだけで精一杯。

「(ど、どうなっている…!?こいつ、先程とはまるで…別人…!!)」

急激な変貌と強化に、少女は攻撃を防ぐことさえもできなくなっている。

ソロ「はああああああああっ!!」

すると、ソロは両方の剣でそれぞれ散沙雨を発動。

「っ!?ぐっ…うあっ…!!」

本編でも使用された嵐のような剣の突きの連続が少女に襲いかかる。

ソロ「『嵐沙雨』!!!」

そしてソロはトドメと言わんばかりに両手の剣を一気に突き出す。

ソロ「はぁっ!!」

「ああああっ!!」

少女は、ソロよりも多くの傷を作り、吹き飛ばされた。
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