05/25の日記
00:04
アマ廉っぽいの
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拝啓 明陀の皆々様。
私こと志摩廉造は、生きることに疲れました。
笑うことに疲れました。
偽ることに疲れました。
守ることに疲れました。
在ることに疲れました。
人形が生きることになんの意味がありましょう。
個として生きられぬ生に、なんの未練がありましょう。
そこで、世界にお別れを告げようと思います。
敬具
鬱蒼と木々が茂る山奥。
俗世と切り離された、俺がようやく探しだした場所。
今の世に珍しく、電波が全く入らず、人の手が一切加わっていないまさしく未開の地。
今の日本にこんな場所があったことには多少驚いたが、都合が良かった。
少し拓けた場所に、半年をかけて小屋を建て、大切な友人とそこで暮らしている。
二年という歳月のおかげで亡くした心も少しずつ取り戻せたし、何より今は毎日が楽しい。
悪魔落ちになったわけではないけれど、悪魔がときどき訪れては世間話をしてくれる。
それが一番の楽しみだ。
テーブルに置かれた花瓶の中には鮮やかな赤を湛える薔薇の花。
三日前に訪れた彼がくれたもの。
花言葉を知っているような人ではないから、そういった意味での期待はできないけれど、やはり多少の期待はしてしまう。
緩む顔を隠しもせず花を眺める。
彼が俺のためだけに持ってきてくれた花。
[やぁねぇ、にやけちゃって]
「っ!!ちょっ、鵄!驚かさんといてぇな!!」
[別にいいじゃないよぉ]
開け放たれた窓から帰ってきた金鵄が笑う。
勝手に人形を取っているあたり、機嫌がいいのだろう。
くるくると回り、笑うだけ笑ったら小屋から出ていった。
何しに来たんだ。
金鵄が消えたドアを見ていると、再びドアノブが回った。
「もういったいなんな、ん……アマイモンさん?」
ドアの向こうには得意気な顔で手を振り去っていく金鵄と、地の王アマイモン。
両手にお菓子を抱えた彼は、部屋へ迷いなく入ってきて、向かいの椅子に座った。
ドサドサっと両の手からこぼれ落ちたお菓子の量はすさまじい。
テーブルに一つの山を作っていた。
「こんにちは、廉造くん」
「三日ぶり、ですねぇ」
ずい、と飴を差し出す彼にお礼をして、淡い桃色をした飴を口に含む。
「最近イチゴミルクばっかりですねぇ…飽きたりしぃひん?」
「昔の君を思い出します」
「あぁ…」
髪を切りに行けないために伸ばしっぱなしになっている髪に触れる。
二年前まで染めていた髪は、今はすっかり元の黒髪だ。
頭皮に近い部分から黒に戻っていき、イチゴプリンみたいと言われてショックを受けたのだ。
そのため、一回だけ頭を染めるためだけに街へ下りた。
まぁ、維持も楽だし、良かったかもしれない。
肩までの髪は、毎朝やたが結ってくれている。
「かつての君も美味しそうでしたね」
「よく言うてはったね」
「はい」
もぐもぐとお菓子を食べる様子は小さな子供のようだ。
これが八侯王が一人、地の王アマイモンですと言ったところで信じる人などいないだろう。
「そうそう。廉造くん」
「なん?」
クッキーを両手に持ちながら、何かを思い出したようで、食べる手を止めた。
「明日、兄上が遊びに来ると言っていました」
「ほんま?」
「兄上はそう言っていました」
「紅茶切れとるさかい買い足さなあかんやん」
あの人は大概俺に甘い。
だが、こと食べるもの―――紅茶については五月蠅いのだ。
ティーバッグなんて以ての外、お湯の温度にまで拘る。
正直面倒な人だけれど、恩人でもあるわけで。
久しぶりに町へ行くことになりそうだ。
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なぁんて感じのアマ廉ください
悪魔兄弟×廉造に最近お熱
アマ廉はふわふわしててかわいいですね!!
いきなり始まっていきなり終わる
なんかね、髪を縛ってる廉造に萌えた。その気持ちだけで書いたらこうなった
悪魔の設定は長編のやつらと同じで、この廉造は悪魔以外は敵と思ってそうだ
悪魔に好かれる廉造いいな!!
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