11/28の日記
13:17
期待はずれ?期待通り?
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かつて、志摩廉造はこれでもかというほど泣き虫だった。
兄にいじられては泣き、虫を見ては泣き、一人になっては泣き、誰かが悲しんでいるとそれを共有するかのように泣いていた。
まるで、怖さを、悲しみを伝う雫に替えて体の外に出そうとしているかのようによく泣いた。
優しい優しい少年だった。
人の悲しみを解し、それを和らげようと必死になれる少年だった。
誰もが等しく背負う悲しみや絶望を、その優しさゆえにより多く背負っていた。
何故?
業を背負うべきは彼のような優しいものではなく、悪徳を是とするものたちであるべきなのに。
けれど少年は泣くのと同じくらいよく笑う少年だった。
彼が笑うだけで、周りの剣呑な雰囲気はたちまち角を無くした。
子供ながらの無邪気な笑みに大人は安心する。
けれど、いつからか彼の笑顔は曇っていった。
以前よりよく笑うようになったが、笑うようになればなるほどそれは処世術のような機械的なものへと成り下がる。
それに気づいたものはいたのだろうか。
皆が少年に望んだのは都合のいい捨て駒だ。
気楽な馬鹿なら捨てても気づくまい。
けれどきっと彼は知っていた。
自分がいつか捨てられてしまうだろうということを。
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リハビリ!
カプ要素皆無なものになりました
テスト中だぜ、辛いね学生!
前半部分だけは気に入ってたり
廉造は
期待はずれだったらちゃんとした人間で
期待通りだったら明陀の人形
だと思います
次に書くとしたら廉造のお相手は?
・柔造
・祐造(ウチの子です)
・金造
・アマイモン
誰がいいですかね
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