ZELDA長編

□ミーちゃん全力投球
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ここは空に浮かぶ街、スカイロフト。

人とロフトバードと呼ばれる鳥が結びつき生活をしている場所。

その象徴となるのはスカイロフトを見守るかのように堂々と佇んでいる女神像。そこから美しい歌声が響き渡っていた。

ハープを演奏しながら愛らしい歌声を響き渡せる少女。そしてその隣には彼女のロフトバードがその美しい歌声に耳を傾け羽を休ませていた。少女はそのロフトバードを優しく撫でると、一通の手紙を渡した。


「私のロフトバード。お寝坊さんを起こしに行ってくれるかしら?」


ロフトバードは返事をするかのようにキュイ、と一声鳴くと、大空へと翼をはためかせ飛び去っていった。




***



ーここ、は…?ー


気がつけば真っ暗な場所に立っていた。見渡す限り殺風景、ーいや、何も見えないというべきだろうか。


ゴゴゴゴゴ....!!


「っ、?!」



突如辺りで地響きが響き渡った。
何かの足跡だろうか。こっちに近づいてくる…?



グォオオオ!!

「な、何だこいつ……!!」


後ろを振り向くとなんとも表現しにくい化け物が大きく口をあけて迫ってくる。体中から隠しきれないただならぬ闇のオーラを渦巻いていた。大きく口を開ける姿、俺を食おうとしてる…!?

腰が抜けて何もする事が出来ず、咄嗟に顔を腕でガードし、目を瞑った。次に襲って来るかもしれない痛みに対して。


ーリンク、リンク…ー


その声に反応したのか、化け物の動きがピタリと止まる。声の主は、と探してみれば上…!?


ー目覚めのときが来たのです。リンク…ー


そういい残し姿を消していく…誰か。


「っ…おい待て尖り頭!! どういう意味だ!」


ー尖り頭ではない可能性98%ですー


残りの2%は認めたのか。
そうこうしているうちに視界は真っ白になり、意識を手放したー……




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