姉弟

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再び肌寒くなってきたこの頃…――いえ、肌寒いどころじゃないわね…


外を見ればまた降り始めた雪が辺りを白く染めてゆき、息を吐けば白い煙が出る。

白、白、白…――


白一色だ…―――


そんな世界を見つめていたあたしは無性に何かにすがりつきたくなった。

といっても悲しいわけじゃない、辛いわけでもない…苦しい、わけもない…―――

うやむやな自分自身を不思議に感じていると、


「見てよ、姉さん。」

駆け寄ってきた嬉しそうな弟の手の中にはガラクタがあった。

「また、戦利品を取ってきたの…」

相手の大切な物を奪い、誰よりも強いのだと言うように弟はあたしに見せ付ける…

盗ってきた玩具を一瞥して弟を見れば、弟は不思議そうに首を傾げていた。

「…勝ち取ってきたのか盗んできたのか…」

後者の方を強く言えば弟は不機嫌そうにそっぽを向いた。

「どっちにしたって、弟の将来を考えると姉さんは悲しいよ…」

雪が降り積もる窓の外の景色を見ながらワザとらしくそう言えば、
弟はため息をついてもう寝ると言って自分の部屋に戻っていった。

まったく…

ため息をつきたいのはこちらの方だ…

息を一息ついて窓の外を見れば、


「いやはや…大分話し込んでしまった…――――」

?、Ms.コールの部屋から…


「いや、構いませんよ、では失礼させていただくかのぅ…――」

「っ!」

声が鮮明に聞こえたと思えば扉から、赤褐色の髭を貯えた初老が出てきた。

反射的に身構えていたあたしに初老は驚いて目を見開いた。

「お主は…―――」

「…――――Ms.コールとは何の話をしていたんですか?」

言葉が詰まった老人にあたしはそう尋ねれば彼は一息ついてあたしの目を真っ直ぐ見た。

「…何、君たちの様子について聞きにきただけじゃよ…アリス」

「!、何で…――」

精神科の医者かなと思っていると、あたしの名前を呼ばれ、体が固まる。


「だから“君たち”について聞きに来たんじゃ…」

君たち、とは子供全員のことじゃない…弟とあたしだ…

弟には良くそう言う医者がくるけど…二人でなんてなかった。

この人は違う、あたしの何かが警鐘を告げていた。

「フム、…――お主はMs.コールが言ってた通りじゃ」

彼の癖なのか髭をなで黙っているあたしを無視して更に告げる。











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