my diary

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いざ、自分の部屋に入って日記を見つめる私は固まっている。


…まさか、ほんとにウィーズリー妹以外の日記だったなんて…――最初のページを見るまでは夢にまで思ってもみなかった。


名前はT.M.リドル…さん…

そんな人、この学校にいない。私はこの学校の全生徒の名前と顔を把握してる。
なのに、リドルという姓はその中には入っていない…ハズ…だがどこかで聞いたことがある。
ちょっと不確かだが…とにかく、見ず知らずの人の日記を私は心を痛めながら使った。
…痛めながら。


―――9月1日―――

スネイプ先生がヤバい!

列車に遅れたポッターとウィーズリーを共に待っていたが…

なんと、二人は派手にドーン、とご到着したのだ!!

先生は最後まで愚痴っていたが、きっと彼らはお咎め無しで、拗ねた表情を浮かべているのであろう!




とりあえず書き終えた私は休憩し、体を伸ばした。

そしてもう一度書き込もうと用紙を見た瞬間、
さらさらと、溶けるように消えてゆく文字…

そうして、日記は初めのような何も書いていない状態に戻る。


ウィーズリー妹じゃない奴の日記…

そして、
残ることなく消えてゆく文字…

これはもう…――



「…ハズレどころか不良品じゃん、」


―――不良品、―――

漏れる言葉にそう書き殴った私はため息を付いて日記を放り投げた。


―――君ってば失礼な人だね―――

浮かび上がってきた文字に横になって二段ベッドの天井を見つめていた私は気付かなかった。


「一層のこと、悪口でも書いちゃおうかな…まずはこのやるせない気持ちにさせた日記からだよね…」


―――無能!本来の目的である残す、ということが出来ない使えない奴め!―――

消えてゆく文字をぼうっと眺めながら次はなんて書こうかと頬杖をついた私に、


―――ならば、君の目的は何だい?何のために生まれてきたの?君のような理由すらない奴にあれこれ言われたくないね―――

思わず起き上がって食い入るように見ている内に文字は消えてしまった。
先程の文字は自分が作り出した幻覚ではないか?今だって、何も…

そう思いながら日記を見つめていれば、

―――図星かい?―――









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