短編

□拍手 log
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その二


「みんなぁああっ!良く聞いてっ!あたし、あたしっ、トムリドルと、付き合ってます!!」

息を呑むのはリドル親衛隊とオリオン親衛隊のみんな、


「分かってる、あたしはオリオン親衛隊隊長だって。
でもさぁ、みんな、心に決めたが一人なワケな、「だったら親衛隊なんてやんないわよ!!」ぐふ!」

「そーよ、そーよ!」

オリオン、そしてリドル軍から羽ペンやら小石やらが飛んでくる。

うん、小石は危ない。

「みんな聞いてっ!
あたしは…責められても仕方ない!殴られても!蹴られてもっ仕方がない!!」

ルナの悲痛な叫びにまた周りは静まり返った。

「それだけのことをしたのは分かってる…反省、もしてる…―――だけど、」

涙声になるルナだが、


「後悔はしてないっ!!!!」

…物凄いどや顔に魔法薬などの厚い本が一斉に投げられる。



「みんな!あたしを虐めて楽しい?!それで振り向いてくれるとでも?!」

みんなの手がポツリポツリと下がっていく。


「こんなことをして無意味だって分かってるよね。みんな気付いてる。そうだよ、特にリドルの親衛隊のみんなは分かってる…」

リドル親衛隊は食い入るようにルナを見つめた。


「だってぇ!!」

「「「…………」」」

「…あたしは、彼のかのじ、「惚気じゃねーか!!!」「こんのビッチィ!!」ぐふっ!」


広辞苑なんて日本のマニアックな物まで飛び交い始めた!

「ま、まって!さっきも言った通り、あたしはオリオン親衛隊の隊長!」
話し始めたルナにリドル軍は手を止めた。



「彼の下半身は締まりがないってことは知ってる!だからっ「隊長の自分も締まりがないってぇ!?」ふぐ…――――」

「最低のビッチィがぁああっ!」

オリオン軍全員、とリドル軍の数人により、

健全な聖書を投げつけられるルナに物質だけでなく精神的な皮肉までもがクリティカルヒットを連発する。


「みんな!落ち着いて!!あたしは話し合いにきたの!!」

「話し合いって何よ!」
「そーよ!嫌味かふざけたジョークしか喋ってないじゃない!」

今回の叫びに親衛隊は鎮まらず所々で苛々とした声が上がる。


「確かに…話し合いじゃないわね…あたしはあなた達の気持ちを聞きにきたの!」

「「「「……………」」」」」


「あなた達は…一緒に憧れの…手に届かない人を追いかけてた…馬鹿みたいにさ、
ほんの些細なことで泣いたり笑ったりして、


そして、励まし合った…」

静まり返ったみんなにルナは笑った。



「さぁ!あたしには無理だけどそんなことで満足するあなた達の気持ちを聞かせ、「いい加減にしろぉ!こんのビッチィ!!!」ぅわ、」

「アバズレェ!!」

「そこ動かないでっ!」
とうとう呪文の乱発になる。


…うわ〜
スゴいカラフルな光線〜
あ、緑の光線綺麗だなぁ〜

「もー我慢出来ないわ!直接やらなきゃ気が済まない!」

避け回るルナに最後の最後!

オリオン、リドル軍全軍、素手でルナをど突き始めた!



「…………何をやってるんだ、アイツら?」


丁度通りかかったオリオンブラックは扉の隙間から覗いていた。


「ルナの記者会見、」

壁にもたれて読書をするリドルは始めからいて何もかも聞いていた。


「ぶっ。アイツがぁ?何で?」


「僕と付き合ってるってさ」

「…?
確か、別れたんじゃ?」

「そうだよ。付き合ってた時は嫌がらせがこないよう、わざわざ僕が、人目を避けて逢ってたのに、」

僕が、と強調する所、彼も渋々気を使っての選択を選んでたに違いないとオリオンは苦笑を漏らす。


「彼女、周りの女の反応ばかり気にしてね。だったら別れようって言ったら…本気で別れられた…」

リドルの顔をしかめさせているのは本の内容ではないだろう。

オリオンは気付かないフリをして中の様子を見続けた。

あ、ルナ今ラリアット決められた!


「流石スリザリンというところか。アイツは元々、僕らなんか眼中に入ってなかったんだ!」

あまりの屈辱的な声音にオリオンは驚いてリドルを見た。

「?、それはどういう、」



「?、知らなかったのか?」

「?」

「アイツが付き合ってた理由、女の嫉妬顔を見たかったからだとさ、」

「!!」



「つまり、レズだ」


「!!!!」
















(なんか…いえかなり土下座!!)

……夜中のテンション…――やべえ…
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