短編

□男子会
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「なんだとぉ!?…あ、オツマミお願いしゃーす、」
「な、何をおっしゃいますか!我が君!!」

どこか嬉しそうなオリオンに顔をトマトのように赤く染め上げたアブラクサス。


「相手はブレンダと聞いたが、どうなんだアブラクサス?」

リドルは平静として、バタービールの追加を頼んだ。

「へぇー隅に置けねぇな!
つか、ブレンダって、…あのビッチ(女狐)かよ!」

「ビッっ!?」


「あの女は童貞が大好きだからな」

「オイオイ、喰われちまってどーすんだよ…男は喰ってなんぼだろ、」

「な、」

「オリオン、お前にとって女は酒か?」

「ハハッ、違いねぇ」

「っ…」

トントンと進んでいく会話にアブラクサスは顔を真っ赤にしたまま口を閉口してしまう。


「あ、やべえ…俺アリスちゃんと約束してたんだわ」

「…お前も隅に置けんな…」

「!?貴様!!ヴァルブルガ嬢はどうした!」



「…好物は取っておくもんだよ、じゃあな!」


「…なんだ…あいつ。好き嫌いはどうとか言ってたが趣味よりも最悪ではないか…
だが、あんなにいい笑顔を浮かべて…怒るに怒れないではないか…」


怒りをぶつける先がなくなったアブラクサスは運ばれてきたオツマミを頼んだ人物に例えて拗ねたように噛み砕いた。

「くくく、それが、オリオンの長所だろう…」

憎めない男に振り回されるそんな優しい彼にリドルは上機嫌で運ばれてきたバタービールを一気に飲み干した。

「…そう、ですね…」

上品な彼には珍しく苦々しく笑うと机に伏してしまった。…リドルはそんな“友”を見てクスリと笑い、

「すみません!!バタービールをお願いします!」

「我が君、飲み過ぎです!」

顔を起こして突っ込んだアブラクサスにリドルは「旨いんだ…」と手を震わせ、翌日アブラクサスが聖マンゴーに連れて行こうとし、オリオンがそれを見て誤解して錯乱状態でアブラクサスをぶっ飛ばしたのはまた別の話である。





男版グータンヌーボ…をイメージして失敗!
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