天才ってめんどくせぇ〜シカマルにトリップしました!?〜

□転生も悪いもんじゃねぇのか、、、?いや、ない。
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自称閻魔と夢の中で話して、悔しくも現実を認めされた俺。
転生かぁ…めんどくせーな。原作とか知ってる俺がどうしろってんだよ…

目を覚ますと、目の前にヨシノさんの顔があった。
「みぎゃっ!?」
思わず叫んでしまった。そしてあわてて口を押さえた。
寝ているということはもう遅い時間。家事で疲れているだろうヨシノさんに迷惑をかけたくなかった。
が、俺の努力?もむなしくヨシノさんは起きてしまった。
「ん、シカマル起きたの?」
俺はあわてて目を閉じる。そうすると、ゆっくりとヨシノさんに頭をなでられた。
愛情が本当に篭った手つきで、ゆっくりとまだ少ない俺の髪を梳いていく。
それは、あまり親との関わりのなかった俺にとってはほとんど初めての体験で、とても気持ちよかった。
(ああ、これが親ってやつなのか。これを体験できるなら、いいもんかもな、転生も。)
そう思って、俺は考えを変えた。悲しいかな、親からの愛情を受けられなかったものの性。
人の愛情を素直に受け止められない。
もう一人の自分が、
(奈良シカマルは奈良家の跡取り、どんな人間だろうと大切にするだろう。)
そう思ってしまう。

自分の思考の醜さに顔が歪んだ。
「シカマル!?どうしたの!?」
それを、何らかの意思表示ととったのだろう。吉野さんが慌て始める。
俺はもう一度小さく声を発しヨシノさんの意識をこっちに向ける。
「どうしたの?シカマル。」
にっこりと笑うとヨシノさんは安心したようにつられて笑った。
この笑顔を守りたいと思った。

「はやく、お父さんに会いたいわね、シカマル。」
そういえば、シカクさんは一度、写真を見ただけだった。
最初、シカクだと思ったのは叔父のシカロク。
本当にそっくりだった。
俺は小さくうなずいて同意の意を示す。
「もう、言葉がわかるのね。流石あの人の子供ね。」
ヨシノさんは俺が頭がいいのを喜ぶようだ。
それなら、めんどくさがらずに神童って呼ばれるくらいまで頭を使ってみようかな。
そこから原作を壊してみよう。

俺は小さい体ながらそう決めた。

将来の目標【アカデミーで成績トップを取る、サスケにゃ負けねー】

現在の目標【ヨシノさんを笑わせ続ける】
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