黒子のバスケ

□【本気です】
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「はーい、お疲れ様でした〜あとは各自解散でお願いします。手伝える人は片付けのお手伝いお願いしまーす。」
「はぁ〜なんで俺までこれに使われなくちゃならないかなぁ・・・」

そう、俺が今いるのはスタジオ。

「あらーいいじゃない。お小遣いはいるし、それにあたしらって本編で仲良さげに見られてるから需要あるみたいよ?」
「何の需要だよっ!]

隣にいるのは監督・・・
これでお気づきになった方もいるだろうが、そう。
エンドカードの撮影である。
しかも、俺の後ろから監督が抱き着いてきて
お互い笑顔での撮影。
笑顔が引きつったわっ!

あんまり俺の恋人には見られたくなかったなぁ・・・
あいつも撮影あるって言ってたからスタジオにいたし。

一応、今日の撮影はこれで終わりらしいけど。


「日向先輩。」
っとと、うわさをすれば、だな。
俺の恋人であり、バスケ部の後輩である黒子テツヤが。俺の衣装の裾をつかんでいた。
「どうした黒子?」
「はやく、帰りましょう?僕、先輩と家でゆっくりしたいです。」

拗ねた顔で俺を見上げる。
なんか、いつもより甘えているみたいで
年相応の表情で可愛い。

「あ、でも片付け手伝ってかねぇと。ちょっとまっててくれねぇか?それに監督に相談あるし。」
「・・・」
黒子はうつむき、俺の裾をぎゅっと握ってから、
「わかりました。ぼくもお手伝いします。」
いつもの感情の読めない表情で俺を見て、歩き出した。
俺も歩き出そうとしたときに
後ろからバシンと大きな衝撃が走った。

「な、なんだよ監督!?」
「なんだよじゃない!!この鈍感!!」
もう一回殴られた。なんだよ・・・
なにそんなに怒ってるんだ?
「うにぇ?」
「こんのばかっ!あ〜もう、黒子君!」
「はい?」
監督は黒子を呼び、呼ばれた黒子は、
こっちによってきた。
「これつれてさっさと帰りなさい。手伝いはあたしがやっておくから!」
俺の首根っこを捕まえて黒子の前へとずい、と押し出した。
「あ、はい。ありがとうございます。」
黒子もそのまま受け取る。
「って一人で歩かせろよっ!」
「あーはいはい。さっさと帰りなさい。」
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