創作

□昼休み
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昼休み、次は移動教室なのと、体育館使用のため教室には晴紀と琢磨しかいなかった。

ふと、窓の外を見ると、ラグビーをやっている春輝が目に入った。
ボールを持った瞬間おどおどしてタックルされてじたばたしている春輝が。

「春輝ってさぁ、可愛いよな。」
「わかる、襲いたくなるっつーか守ってやりたくなるっつか。」

結局書きあがらなかった意見文を書いている琢磨も、手を止めて外を見る。

「守ってやりたくなるのはわかるけど、襲いたくはなんねーよ、修いるし。」
(まだ、なんもしてないけど)
「つーなら俺も由がいるけど?」
「まぁ、それもそうだけど。でもなかせたくなるかもなぁ。いろんな意味で。」

うんうん、と頷く晴紀の目にも若干期待の色が浮かんでいた。

「いや、結局ヤりたいのかよ!」
「可愛いやつなら手ぇ出したくなるだろー修ガード固いし・・・てかまだ軽いキスぐらいしかしてねぇし!いや、それだけでも十分可愛いし別にいいけどよ。」
「まじで?それはきついかもなー、お前なんて部活おんなじだから着替えとかみてんじゃん。それで手ぇだせないとかきっつー」
琢磨が同情のこもった目で見てくる。
「キスするだけでがちがちの修を見てるとそれ以上ヤるのもかわいそうに思えてくんだよなぁ。」
「俺もわかるそれ!!だけどそれを崩すのが楽しいんだよ!!」
キラッキラした顔で超爆弾発言連発する琢磨。そんな琢磨に呆れつつも
「なんかさー春輝なら押したらいけそうって思ってしまう俺がいるんだが・・・」

晴紀も爆弾を投下する。

「同じく。いけそうだよな。」
「なー」

ガタン!

大きな音が鳴り、ドアが開いた。そこにはテニス部主将、雄志がいた。

「雄志?どした、怖い顔して。」
「春輝は俺のだ。手ぇだしたらブッコロだからな。」
ガタン!とまた大きな音を立ててドアを閉め去っていった。
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