黒子のバスケ
□望んでる
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最近伊月の様子がおかしい。
なんとなく俺を避けているような、俺から逃げているような気がする。
そりゃ部活では絶対顔合わせるし、話したら普通。
だけどそれ以外ではぜってぇ顔を合わせてくれない。
前に理由を聞いたらはぐらかされた。
(親友だって、何でも話せるって思ってたの。俺だけだったのかよ…)
覚悟を決めて呼び出してみた。逃げられるから紙を置いてきた。
『昼休み。屋上。来なかったら練習三倍。』
そして昼休み、俺は早々に飯を済ませて伊月を待っていた。
フェンスにもたれかかり空を見上げる。
空は晴天。
雲がゆったりと流れている。
そうしていたら、ガチャリとドアが開く音がした。