贈り物

□貴方はあたしの幸せ
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〜グレイ〜

「ルーシィ?」

なんでルーシィが・・・?

『あ、グレイ!あんた何してんの!?』
「何かあったのか」

今の状況が解らずに混乱するオレにカナが寄ってきた

『なんか知らないけどルーシィが拐われた』
「んだとっ!?」

いつもなら詳しく話を聞いてから出ていたと思うが
今はルーシィと喧嘩したままということもあり冷静な判断が出来ない

『ちょっと待ちなっ』
「放せっ!ルーシィ助けにいくっ!!」
『詳しく知らないで何処に助けにいくんだいっ!?』
「っ・・・、すまねぇ」

ルーシィ・・・っ

『サワルー・ジェレネールって言ってたわよね?』

ジェレネールって・・・確か前ルーシィから・・・

『知ってんの?ミラ』
『えぇ、ジェレネール侯爵家。ハートフェリア家とは中々良好な仲の侯爵家よ』
「・・・そいつがルーシィをっ・・・!!」
『ナツ、気持ちは解るが先走るな。』
「っ!・・・ックソッ」

サワルーはルーシィの元婚約者
【元】ってならルーシィに会いに来る・・・正しくは迎えに来る意味はなんだ?

「あー、そういやぁ・・・」
「「なんか知ってんのかマカオっ!!(怒鳴)」」
「お、おお(息ピッタリだなグレイとナツは・・・(汗)昨日ジェレネール家の魔道四輪がマグノリアに来てたらしいぜ・・・(汗」
「!!」

マグノリアに来てたってことは
昨日偶然ルーシィを見かけたのかもしれねぇ
けど、破棄された婚約だぞ?今さら意味なんてない

「クソッ!」

ルーシィ・・・
無事なのか!?


その頃ルーシィは―



『ん・・・』
「ルーシィ様。着きました」

目を開けて飛び込んできたのは豪華な部屋

『(キッ)』

にサワルー侯爵の姿

「ルーシィさまぁ、久しぶりだねぇ」

うっ・・・!
やっぱりこの人苦手だわ・・・っ
というか・・・っ

『うぅ・・・っ(引』

ハート飛ばさないでくれないかしら・・・

「サワルー様。」
「あ、そうそう今日ルーシィ様を呼んだのはねぇ?」

呼ばれてません。連れ去られたんですっ!
というか、軽く犯罪なんですけどっ!?

「僕と結婚するためなんだぁ」

一々ハートを飛ばす、なっ

『え?』
「僕はルーシィ様を諦められないんだよぉ」
「サワルー様は暇さえあればルーシィ様を見に目立たないようマグノリアに行っておられました。」
『目立たないようって・・・あんた等ねぇ(怒』

それストーカーって言うのよ?
というか来るなっ

「それも今日で終わりっ!やっとサワルー様はルーシィ様と『ストープっ!』なんでしょうか?」
『あたしはサワルー侯爵と結婚する気はありませんっ!それにあたしには好きな人がっ「喧嘩してたよねぇ?」・・・けどっ!』

てか昨日も来てたのかっ!!?

「そんな風にルーシィ様を傷付ける人にはルーシィ様をあげたくない」

【あげたくない】ってあたしはあんたのじゃないしっ!

『いい加減に「それに、僕と結婚すればルーシィ様のお父様は今の生活から抜け出せるよ?」・・・っ今の生活は父が選んだ道ですっ!!』
「それに、君が彼の事を好きだとしても彼も君の事を好きでいるのかなぁ?」
『なに・・・言ってっ』
「だって喧嘩してたし、彼はルーシィ様の事を好きなように見えないなぁ」
『・・・っ』

そんな・・・はずないっ

「このまま帰った所でまた喧嘩するんじゃないかなぁ?ルーシィ様が彼の重みになってるかもしれないよぉ?」
<ドクンッ>
『・・・っ』
「サワルー様。少し言い過ぎでございます。いきなりの事でルーシィ様も疲れていることでしょう。」
「あ〜、そうだねっ(ニコォ)じゃあ、ルーシィ様良いお返事待ってるよォ〜」

<バタンッ>



 
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