贈り物

□貴方はあたしの幸せ
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喧嘩の発端は些細なことだった

『ナツと仲良くしすぎって・・・チームなんだし仕方なくない!?』
「仕方なくねーっ!!つかベタベタベタベタ、ナツがお前に触りすぎなんだよ!」

さっきナツがちょっと喉乾いたからってあたしの飲み物飲んだことからこうなったんだけど・・・
なんでそんな怒るのよっ

『し、知らないわよそんなのっ!!(///)てか、それ言ったらあんただってジュビアと仲良くしすぎなんじゃない!?』
「どこがだよ・・・(溜息」

溜め息っ!?
あぁっ、たくっ、なんでグレイこんなに鈍いのよっ!?
てか

『グレイ、服っ!』
「うおっ!」

まったく、グレイの・・・っ

『変態っ!!(怒』

後ろで呼び掛ける声を無視して家に走って帰った<バタンッ>
『スゥ・・・ハァ〜〜っ』

ばふんっ
とベッドにダイブする

『・・・』

ベッドから自分の机の方を見ると
グレイとあたしが写る写真が飾ってあって
写真たてはグレイからもらったもので・・・

『・・・グレイ・・・(ボソッ』

確かあの日は付き合って初めて二人で出掛けたのよね
海に行ったんだけど見計らったかのようにナツ、エルザ、ガジルにジュビア、ジェラールと会って結局デートどころじゃなかったわ

『クスッ・・・(微笑』

でも夜バーベキューやることになって
二人で抜け出したっけ?
それで二人だけで花火したんだよね

『・・・/////』

ファーストキスも・・・その時で・・・(/////)
それで写真撮ったのよね・・・

『って・・・〜〜っ』

何思い出に耽ってるのっ!?
バカバカあたしっ!!

『もう寝よっ・・・そうよっ、寝ちゃうんだからっ!!』

明日には仲直り出来ることを願って・・・
翌日



『はい?』

ギルドに行くと見知った顔・・・
でも、けして会いたいわけじゃない人

『ジェーク・・・』
「お久しゅうございます。ルーシィ様」

膝をつかれ、
相変わらずだなと頭をかかえる
てか、グレイはいないのね・・・

『【様】は止めてよ。それと敬語も』
「そういう訳にはいきません。貴方様は『もう終わった話だわ』しかし・・・っ」
『はい!ストープっ!』

カナが間に入ってあたしを見た

『ちょっとルーシィ、話が全然見えないんだけど?』
『あぁ、ごめんごめん。この人は』
「申し遅れました。私はサワルー侯爵にお仕えしておりますジェーク・アカインと申します。ルーシィ様とは」
『元婚約者の執事と主の元婚約者って関係。』

あんま言いたくなかったけど過去は過去だし

『てか、何の用?もうあたしはあんた達と何の繋がりも、もうないのよ?』
「いいえ。サワルー侯爵の命により貴方様を屋敷にお連れいたします」
『はぁっ!?ちょっ、まっtひゃあっ』

お、お姫様抱っこって・・・

『ちょっ、ちょっとっ!!離しなさいっ!!』
「無礼は承知でございます。ですが、こうでもしないとルーシィ様は着いてきてくださらないでしょう?」

ひ、否定出来ない・・・(汗

『と、とにかく離しなさいよっ!』
「皆様騒がしくしてしまい申し訳ありませんでした。それでは失礼いたします」
『無視すんなぁぁっ(怒』
「落ちないでくださいね」

最後まで無視っ!?
そのまま魔道四輪に乗せられた

『・・・<クラッ』

ね、む・・・ぃ・・・

「ルーシィ?」

グレイの声が聞こえた気がして、そのまま眠りについた・・・―


 
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