贈り物
□繋がった想い
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「・・・」
「お前は・・・っ、オレとずっと・・・
一緒にいんじゃねーのかよ・・・」
ジェラールと二人でいる所はたまに見かけたりしていた
それくらいならまだ耐えられた
だけど、今日ジェラールに何か言われて
赤面するルーシィを見て
今まで我慢してたものが爆発した。
我慢、出来なかったんだ
ずっと一緒にいたのに
ある日を境にルーシィは他の男・・・
ジェラールと一緒にいるようになった
ずっと、辛かったんだ
だけど、
『<キッ>なによっ!?あんたが最初に【約束】破ったんじゃないっ!!』
『あたしだってっ!!あんたと・・・っ、グレイとずっと一緒にいたかったわよっ!!』
初めて知ったルーシィの気持ちだった
そしてオレは混乱した
オレが・・・最初に破った・・・?
記憶を辿れっ
オレっ
『でも・・・っ
あんたの隣にはあの娘がいるじゃない・・・』
そう言うとルーシィは飛び出した
名前を呼んで追いかけようとした、
だけど理由がわからない以上
追いかけて意味なんてあんのか?
「クソッ・・・!」
あの娘って誰だよっ<ガラッ>
教室のドアが開いた
『グレイ様っVv』
「ジュビ、ア・・・?」
『グレイ様っ!今日も一緒に帰れますか?』
「・・・」
ルーシィがよそよそしくなったのは
中3の時だ・・・
「なぁ、ジュビアとオレが知り合ったのはいつくらいだ?」
『中学3年生の時ですっVv』
「・・・」
思い当たる節が一つ
・・・あった
「あれは・・・」
『?』
中3の夏だった
あの日は、そう・・・初めて別々に帰った日だった
・・・・・・
『今日、放課後駅前の喫茶店で待ってますっ!!(////』
「へっ、ちょ、<ダッ>まっ!!」
いきなり知らない女子にいい逃げされてしまった・・・
「あー、どうすっかなぁ・・・(汗」
断るのはもう出来ねぇし
無視なんてのも出来ねぇ
「はぁ・・・」
パカッと音をたてて携帯を開く
【ちょっと先生から呼び出し受けたから
先帰っててくんね?】
「とっ・・・」
自分でもなんで嘘をついたのか・・・
よくわからなかった
「お、返信きた」
なになに
【了解っ
てか、今授業中でしょっ!?
さてはアンタサボってるわねっ(-_-#)】
「げっ」
バレてるし・・・って
「ん?」
【ちょっと待て
お前授業中に携帯いじってんのかよっ!?】<・・・ピロロ♪>
【自習だからいいのっ!
じゃっ、あんまサボってバカになんないでよ(^ー^)】
「・・・(ニッ」
もうすぐ授業終わるか・・・
「んしょ」
さて、姫を迎えにでも行こうかねぇ
放課後になった
今更だがなんで他校の知らない女子と二人にならなきゃいけないんだかねぇ(苦呆)
『ぁ、来てくださったのですかっ!?(////』
「まぁ、な・・・(苦笑」
オレもとんだお人好しだな
「で?オレが呼び出されたのには理由があんだろ?」
『っ・・・はい・・・(モジモジ////)』
今知った事と言えば
女の名前はジュビア・ロクサー
幽鬼学園に通ってる
という事だけである
『ジュ、ジュビアっ
グレイ様に一目惚れしてしまいましたっ!!(照////』
「・・・は?」
『先程学校をサボって歩いてるところに
グレイ様が現れ(サボっ)て、
一目でおもいました!運命だって・・・っ
ぽっ・・・(照/////』
「いやいやいやっ
ちょっと待てっ
えっ?つまりお前はオレ好きなn『はいっVv』・・・お前の気持ちは嬉しいんだけどよ?
オレにも好きな奴がぃ『知ってます・・・ルーシィ、さんですよね』・・・っ、なんで知ってんだよっ(照///」
『グレイ様のことならなんでもVv』
「(ブルッ)」
初めて女に悪寒を感じた瞬間だった
「じゃ、じゃあな・・・(苦笑」
『はい・・・(シュン』
ルーシィもたまに
まだ一緒にいたいときとか
こんな顔するよな・・・
「(苦笑)」
とことんオレはルーシィに甘いらしい
『グレイ様と一緒に帰れるなんて夢みたいですっ!(///』
結局ルーシィと重ねてしまい
ほっとけず、一緒に帰っている
『あ、ジュビアこちらなので
ありがとうございましたっ』
「おう、気を付けて帰れよ(ニッ」
ジュビアが帰って
オレも帰るかと自宅に足を進めた
『グレ、イ・・・?(ボソッ』
ルーシィらしき声がした気がして
後ろに振り向くと、誰もいなくて
オレは歩みを進めた
・・・・・・・・・