カケラ遊び
□時幻し編
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昭和58年6月...
この雛見沢もダメだった、もう嫌になってきたわね。
同じ仲間に同じ部活、こんな世界を繰り返して一体なのが変わるというのだろうか。
私はただ、6月より先の未来を見たいだけなのに、それをせき止めるかのように私の死が待ち受けている。
なぜこんな結果になるのか、考えるだけ無駄なのだろうか。
「そんなことはないのです、梨花。」
羽入が私のそばにきて私にこう言った。
「梨花...諦めてはダメなのです。諦めてもこの百年のループは終わりを告げる事は無いのですから。諦めずこの惨劇を破る事だけを考えるのです。」
そうよね、いくら諦めて不貞腐れていても、それを繰り返すことの方が苦痛だもの。
「さぁ、梨花。新しい雛見沢に行きましょうなのです。」
そう、私は行かなくてはいけない。この惨劇を打ち破るために......