カケラ遊び

□時幻し編
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夕日が眩しい。
ここは......どうやら入江診療所らしい。この世界のスタートは、入江診療所からか。とりあえず体を起こそうとした、が。

ズキッ!

身体のあちこちに、痛みが走った。見ると体には無数のアザができていた。今まで診療所で始まったこともなければ、体にアザがある状態で始まったこともないはず。

この雛見沢は何かがおかしい。

考え込んでいると、入江がやってきた。

「梨花....ちゃん?」

入江は心配そうな顔をしていた。しかし、私を見た途端、一気に安堵の表情に変わったきがした。

「みー、どうしたのですか、入江。」
「よかった....本当によかった。もう目を覚ましてくれないんじゃないかと、とても心配しましたよ。」

目を覚まさない?どうゆうこと?

「僕になにがあったのですか?」
「覚えてないんですか?無理もないでしょうね。なんせ、2週間も寝込んでいたのですから。」
「2週間!?」
「はい、交通事故で2週間ずっと気を失っていました。」

そんな、交通事故だなんて。そんなことは初めてよ!

「入江今はいつなのですか?!」

入江は壁についているカレンダーを指さして言った。

「今日は6月16日、綿流しのお祭りの3日前です。」
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