ジョジョの奇妙な冒険

□旅
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「(寝れない・・・・。)」

「(寝れないぜ・・・。)」

・・・うぅ。
この部屋だけなんでベッド一つしかないんですか・・。
というかもしかして典明さんとこのベッドで二人で寝る予定だったんですか・・・?!

寝返りをうつふりをして、承太郎さんの方を向けば、
広い背中が見える。

「・・・・。(承太郎さん・・・。)」

視線を送ってみる。
承太郎さんの体が動いたので、とっさに目を瞑った。

「・・・美麗、起きてんのか?」

承太郎さんの声。
暗闇にそれだけが響いた。

・・どうしよう、返事、するべき?

「・・じょう、たろうさん・・。」

「!・・・・・。」

「なん、ですか?」

「あ、いや・・。
・・・・・、なんか、悪かったな。」

「・・何が、ですか?」

「・・部屋だ。
俺が無理言って変えちまったし・・」

「・・・・。」

「同い年の異性と同じベッドだし、な。」

「・・・いいですよ。
私、承太郎さんのこと、好きですから。」

目は閉じたまま、沈んだ声の承太郎さんに言う。

「同じベッドで、少し緊張しますけど。
でも、承太郎さんなら平気です。」

「お前・・・。」

「あと、典明さんでも大丈夫ですね。」

「・・・・・・・・・・。」

あれ、黙り込んでしまった。
何か悪いこと言った、かなあ?

「・・おい美麗。
お前俺のこと好きって・・。」

「・・・あー・・。
と、友達としてってことだったんです、けど・・・。」

・・・もし、かして。
承太郎さん、勘違いして・・・・?

急に恥ずかしくなってきた。
無言で反対側を向けば、承太郎さんに肩を掴まれてまた元に戻された。

「ご、ごごごごめんなさいっ!」

「謝んな、別にお前を怖がらせるつもりは・・。」

うっすらと目を開ければ、
月明かりに照らされてうつった承太郎さんの顔は赤かった。

・・・・よし、寝ましょう!
私の頭が混乱してきたので!

「承太郎さん!私寝ます!」

「え、あ、はい。」

「おやすみなさい!」

「・・おや、すみ?」

なんだか返事がぎこちなかった承太郎さんを置いて、
私は夢の世界へダイブした。


























これで本当にend!
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