ジョジョの奇妙な冒険

□ここはどこ
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「・・・・あれ」

気付いたら色々な額縁が並ぶレンガの地面のわけわからん場所にいた。

いや、何言ってるかわかんないと思うけど私もわかんない。

ん?でもここってよく見たらギアスのC.Cの―――

そう思いかけた瞬間に、横から入ってきた声に私の思考は邪魔をされた。

「ふん、ようやくきたかこの魔女め」

・・・待って。すごい聞き慣れた声聞こえる。
シスコン魔王みたいな声するんだけど振り向くの怖い。

「なんだシスコン魔王とは。
この姿はお前にわかりやすいようにとった姿だ、俺の姿ではない」

「考えてることばれてるぅうううううううううう!!!」

つっこんだ勢いで振り向けばやっぱりそこには黒髪で紫の瞳の魔王様・・・、
基、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアがいらっしゃいました。

・・・まてよ、こいつさっき私のこと「魔女」とか言って・・・。

「そうだ、お前は魔女だ」

「・・・はぁ?」

いやいやいやいや、いきなり言われてもわかるわけないじゃない。

「わからなくてもわかるようになるんだよ」

「・・・・ソウデスカ」

「・・、さて。
お前には今からある場所に言ってもらうんだが・・・」

「ある場所?」

「ああ、お前らの言う『トリップ』ってやつだ」

「マジで?トリップ?ばかじゃないの?」

「この世界に来てる時点でおかしいとは思わないのか」

「え、だってこれ夢でしょ。多分私の都合のいい夢だよ」

そう言ってやれば、ルルーシュはにんまりとあくどい笑みを浮かべて頭<かぶり>をふった。

「・・・じゃあ、夢と思ってせいぜい楽しむんだな。
魔女の力については向こうについた時点で頭に浮かんでくるようにしてあるから感謝しろ」

「凄い上から目線だね」

「じゃ、さっさと行ってこい」

その瞬間、体が浮いたかと思えば目の前には人影。

そしてそのままその人影と、いい音を立てて頭がぶつかる。

「いッ!」

「っ?!」

驚いて目を開ければ自分をいぶかしげに見つめる紅い瞳。
あれ。なんか凄い近くないですか。つか唇にとっても柔らかい感覚あるけどあれだよね、違うよね。

その状態のまましばらく見つめ合って、私は起き上がった。

なんだこの状況、つかものすごく冷静な自分が怖い。

目の前にいるのは最近ハマりだしたジョジョの奇妙な冒険の
一部・三部ボスの・・・・DIO。

「・・・・貴様は、何者だ」

地獄から響くような低い声、あ、これ子安ボイスだ。

んー、三部DIOは格ゲーの・・誰だっけ・・ん、名前が出てこない・・・、
・・・あ、思い出した。千葉さんだ千葉さん。
千葉さんがよかったけど・・まあいいか。
みんなより一足先に三部子安DIOを聞けたんだし。
そいえばASBのPVでやってたか、くそぅ。

そんな考え事をしていたら急に視界が反転して
柔らかなベッドに押し付けられる。

見上げれば冷たい瞳、なんかぞくぞくしてきた、あ、違う私そんな変態じゃない。

「もう一度問う、貴様は何者だ」

あ、これ答えなきゃ問答無用で殺されるぱてぃーんですねわかります。

えっと、さっきの似非ルル君が言うには私は魔女、
ルルーシュの魔女と言えばC.C。
ってことでこの夢での私はC.Cをモデルにしていこう。

「私?他人に聞く前にまず自分と教わらなかったか、変態」

うわお、これは殺されそうな回答が出てしまいましたよ。
実際首絞められちゃってますからね、私、あー苦しい。

つかなんで私こんな冷静なんだ?普通テンパるはずなのに。

思考回路までC.Cか?あ、それはないか。考えてること馬鹿馬鹿しいからなあ。

でもこの冷静さは完全にC.Cだね。

「怒るとすぐ手がでるのか?
・・・・随分とおこちゃまだなあ、DIO。」

あやべ、名前いっちった。

いやしかし私こんなこと考えてる癖にきっと表情は真顔なんだろうな、すっごく冷たい真顔、完全にC.Cだぜ!

おお、首もっと絞まった。

「・・・・悪かった、降参だ。」

もうだめぽなので降参します、両手をあげて降参のポーズ。
あれでも許してくれなさそう。

「貴様、何故わたしの名前を知っている・・・?」

「それは私が魔女だからに決まっているだろう。」

「回答になっていない。」

「ところで手を離せ、そろそろ死ぬぞ。
・・・・それに、いきなり現れた私のこと・・、少しは知りたいんじゃないのか?」

あ、手離れた。
しかもちゃんと上からどいてくれた。

起き上がって首を触ってみる。
完全に痕ついてるぞこれ・・・・。

「ようやく離れたか、ところでDIO。
私は風呂に入りたい」

「・・・は?」

「は?じゃなくてだな。風呂に入りたい。
そしたら全部話してやるから入らせろ」

うん、とりあえずお風呂行きたい。
なんか知らないが体が気持ち悪い、ものすごく。

なにやら難しい顔と呆気にとられた顔二つを組み合わせた凄い顔をしているDIOに一言。

「なんならお前が風呂に入るのを見張っていてもいいぞ?
そんなことしなくとも逃げられないと思うが」

「・・・、見張らんからさっさと風呂に入ってこい。
その代わり、話は必ずしろ。すべてだ」

「ん、そうだなー」

指を指して指示された扉に手を伸ばす。
DIOの答えには投げやりに返事をしておく。

そして私はお風呂を堪能することにした。

・・・だって、目の前にものすごく立派なお風呂あるんだもの。
やばいよ、興奮してきた。

あ。興奮するで思い出した。

私の体めちゃくちゃナイスバディになってるんだよね。
あんなに贅肉ついてた体が見事にぺったんこ・・。
その代わり胸くそでけえ、なんじゃこりゃ。

髪の毛もむっちゃ長い。鏡見たら目も紅い。

完全に夢小説の主人公じゃん、これ。

え、なになに、これほんとに夢なの?
なんかものすごく夢じゃない気がしてきたよ、うん。

そんなことを考えつつ、お風呂を堪能したのでした!

え?投げやり?そんなこと言わないでよー。




































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