ジョジョの奇妙な冒険

□太陽
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「最近誰かに見られてる気がするのだ・・・。」

DIOが深刻そうな顔でそれを伝えてきた。
その言葉、メイド服を着ていなければもう少しシリアスな空気になっただろう。

対する私は猫耳スク水だ。おかしい。

初流乃はマライアが昼間に外に連れ出していたので
今は眠っている。

そして、そこら中に散らばるコスプレ道具は
テレンスさんの趣味である。

・・・あいつ、人形の着せ替えだけじゃなかったのか!

「そうか・・・。
餌の女、もしくは熱狂的な部下の視線ではないのか?」

「それもたまにあるのだが・・・。
こう・・、写真をとられる感じだ・・・。」

言葉にするのが少し難しいのか、
身振り手振りでなんとか伝えようとしているDIOに少し萌えた。

「!」

「?」

「・・・今また誰かに見られたぞ・・・。」

多分隠者の紫だとは思うんだが・・・、
少し早いな。

あれだろ、試しにとってみた。って感じだろ。

「まあ・・、大丈夫だろ。
DIOのメイドが好きだなんて人間そういないしな。」

「ミコトは?」

「大好きだ。」

「・・・・嬉しいのか悲しいのかわからん。」

・・・んー。
ここまできたってことは・・・。そろそろかな。

「なあDIO。その見られてる相手はわかるのか?」

「何となく・・だが。
多分ジョースターの末裔であろう。」

「スパイ。送ろう。」

「・・・は?」

「あ、違う。
その前にリンクだ、リンク接続しなきゃ。」

「何言ってるのだ?」

完全にDIOを置いてきぼりにしてるね。
説明するか・・・。

「とりあえずリンクの説明だけ先にするぞ。」

「・・・うり。」

「リンクは私と精神を繋げるものだ。
それをしていれば困ったときに力になる。」

「困った時?」

「やればわかる。
・・・まずはDIO。自分の血を口に含め。」

DIOは言われた通りに自分の手に噛み付くと、
血を口に溜めた。

しかし、メイド服だと滑稽だな。
ちなみに私は着替えたぞ、早いだろ。

「そのまま私にキスしてその血を私に飲ませろ。」

ベッドの上にいる私のもとに近付き、
ベッドの上に乗ると口付けてくる。

流れ込む鉄の味。
・・・これで。

「(リンク接続・開始)」

その瞬間、DIOの顔が歪む。
慌てて離れようとしているDIOの頭を掴んで固定する。

「(ここで離したらお前死ぬぞ。)」

「(どういうことだ?!
めちゃくちゃな激痛がするしお前の声は頭の中から聞こえるし・・・ッ!)」

珍しくテンパってんな、可愛い。

「(リンク接続してるから話し声はすべてこれだ。
その痛みに耐えたら接続終了だ、頑張れ。)」

「(何故こんなに大切なことを先に言わない?!)」

「(・・・・忘れてた。)」

「(馬鹿か貴様は!!!)」

会話が出来てるあたり、接続はうまくいってるみたいだな。
よほど痛みが辛いのか、眉を寄せ、私の服をつかみ
必死に痛みに耐えるDIOが可愛い。

可愛すぎて私死ぬかもしれない。

しばらくすると、接続が完了したのかDIOの顔が緩んだ。
私の方にも反応来たから完了かな。

口を離そうとすると、何故か離れない。
離したい。嫌な予感がする。

DIOの舌が入り込んでくる。
やっぱりか!!!!

そのまま弄ばれて、ようやく離してくれる。
しかし体制は押し倒されてしまっているし。

・・・・・駄目だこりゃ。

あーあ。
まさかメイドさんとやることになるとは・・・。
でも、なかなかない体験だし、しょうがないな。

「メイドさんに犯されるなんて初めてだな。」

「わたしもメイドになって犯すのは初めてだ。」

DIOの笑みに、同じ笑みを返しながら、
今日この後どうしようか考える私だった。




























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