大宮かくれんぼ
□大宮かくれんぼ
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リーダーが隠れ終わったことを告げられ、真っ白いスタジオに並べられた5色のロッカーを前に考える。
あの人は単純だから、大宮対決と銘打った企画で俺が『黄』『青』は選ばないと思っていると思う。
ところが、どっこい。
そんなのはとっくにお見通しなんですね。
だいたい、対決相手が俺なのに、他の色に入るとは思えない。
そこらへん、勝負事なのにすごく素直だから(笑
『紫』なんか選んだら、しばらく俺にグチグチ言われるのは察してるだろうし。
『緑』も・・・。
対俺だと、相葉氏はライバル関係になっちゃうから。
翔くんは。。。もとい、『赤』もないだろうな。
ここで『赤』を選ばなくたって、翔さんはすねたりしない。
それだけあの人達は強い信頼関係を築いてるし、大野さんもあの人には気を使わないから。
となると。。。
『青』か?
それとも『黄』?
でも、1回戦で自分で俺色を選ぶってどうよ?
さすがに『二宮、自惚れてます』ってならないか?
う〜〜〜〜ん。
「『青』か『黄』なんですよね。。。」
しばらく二つのロッカーの前で考える。
『決まりましたか?』
天の声が俺を急かす。
「決まりました〜。」
「み〜っけ♪」
俺は『青』のロッカーの扉を開いた。
そこには、照れ笑いする大野さんが、、、いなかった。
「あちゃ〜〜〜〜〜」
俺は思わず崩れ落ちてしまった。
そして、天の声に促され、嬉しそうに俺色から出てくる大野さんとご対面した。
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