第121話〜
□第125話
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こんにちは、美晴です。
週末の今日、僕は部屋でたっちゃんさんとのほほんさんと一緒に過ごしています。シャルとラウラと簪さんは三人でお出掛け。千冬お姉ちゃんは山田先生と昼から飲みに行ってます。
あれ以来箒ちゃん達も幸せそうに毎日を送っている。気持ちを受け入れてもらえて、前みたいに一夏の行動にやきもきする必要がなくなったからだろう。
ただし、それぞれの性格が大きく変わったわけではないので、一夏は前と変わらずに振り回される毎日。
箒ちゃんは恥ずかしさがあるのかどうにも思いきれず、セシリアさんと鈴ちゃんはどっちが一夏に先に甘えるかでケンカをしまくり、その騒ぎを蘭ちゃんが仕方無しに一夏に報告して、どっちも一緒に甘えればいいだろと言いながらなでなですると、二人ともおとなしくなる。というのが定番になりつつある。
前と比較すると一夏の忙しさが増えたぐらいしか変わりはない。
蘭ちゃんに聞いたら、一夏はまだキスはしてくれないらしい。してほしいという気持ちはあるが、いざ目の前にするとみんな恥ずかしくなって上手く言えないんだって。
一夏もそこら辺の機微には鈍感なのは相変わらずなので、あぁキスがしたいんだなと悟ってはくれない模様。でも好きだとはこまめに言ってくれるから焦ってはないみたい。
とにかく時間をかけてそれぞれの気持ちを育むと良いよ。
一方の僕の方は今はたっちゃんさんとのほほんさんがかなり甘えまくってくる。
シャル達は優先的に二人に甘えさせてるんだよね。どうやら先に嫁になったものの余裕的なものがあるらしい。
「ミー君ちゅー」
「はいはい。ちゅー」
のほほんさんとちゅーをする。どうやらシャル達以上にキスにはまったらしく、ことあるごとに要求してくる。でも別段それ以外に何かを求めては来ない。今はこれだけで幸せなんだって。
「良いものだねぇ」
相変わらず長い袖を振り回しながらニコニコしてる。
「美晴君。私にはマッサージしてよ」
たっちゃんさんは薄着でベッドの上に寝転がる。
「もう私は嫁なんだから、遠慮せず全身くまなく触ってもらってもいいわよ?」
背中越しにこっちを挑発するような目で見てくる。ふむ。
「へぇ。じゃあこのへんを」
試しに脇腹を触るとくすぐったいのかピクンと反応がある。面白いな。
お尻は? 数回全体を揉むようにするとたっちゃんさんが起き上がり……。
「や、やっぱりダメ。普通のやって……」
顔を真っ赤にしながら普通をお願いしてくる。
「あれ? 全身コースのご注文でしたが」
完全に攻守が逆転。僕がたっちゃんさんをいじり倒す。
「何だか前よりも恥ずかしさがアップしてるのよ。好きな人が私のその、ねぇ。触ってるんだって思うと……」