虚空の歌姫

□#00.ファーストカラー
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その時彼女は、まるで泣いているように見えた。



銀河に響き渡るその声は、繊細で、儚げで、背筋を凍らせるほど酷く神神しかった。



まるで叫んでいるような歌声に、誰もが息を飲む。



「リヴィア……、お前……いったい……―――」



何者なんだ?



そう尋ねる声は言葉にはならなかった。



歌声が止んだと同時に広がった、この静寂のせいで……―――



















虚空の歌姫

〜始まりの空の色〜









 
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