白銀の魂
□いったいどうしたらこんなことになるのかって、世界を恨みたくなりません? 第二話
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―アイツは人形だ―
―心を持たないバケモノ…―
―恐ろしい悪魔め―
……誰………?
―アイツはこの裏の世界について知りすぎた。そろそろ処理の対象に入れないとな―
―これまでにない、傑作だったんだがな。いやなに。また作れば良いだけの話だ…―
…傑作……処理の対象………。
―さて、いよいよ使えなくなってきたようだな。もういい。処理しろ―
―もう二度とお目にかかることはない。死んでいけ、 ―
…不要…殺ス…処理…殺ス…
ぁあ、そうか。
私は、要らなくなったのか…。
私は、死んだのか………。
―*―*―
『…………――』
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ズキリ。
『ッ―――!?』
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ズキリ ズキリ ズキリ。
『ッ…………―――』
痛い?
ここは………どこだ………?
「あ、目が覚めたんですね!良かった!!3日も目を覚まさないから心配してたんですよ。っと、そうだ、銀さー……!!」
『!!……ッ!?ぐっ…う……ッ』
「な!?動かないで下さい!!全身傷だらけで、それもすぐ塞がるような傷じゃなくて、重症なんですから、寝てなくちゃ!!」
誰だこのメガネは。
それに、寝ていた?
この私がか?
『…触るなっ』
身体に触れようとするメガネを突飛ばそうと、手を前にだし元土左衛門は歯を剥き出しに威嚇する。
「ぇえ!?何で威嚇してるんですか。ホント寝てて下さいよっ」
おろおろするメガネを睨み付け、土左衛門は息もがらがらに威嚇。
『ハァハァ…私に、ハァ…触る…な…ッ』
「そんな身体で何を」
なおも寄ってくるメガネ。
『触…るな……ッ』
立ち上がろうとした時、突然、声が響いた。
「なぁに暴れてんだお前ら。新八ィ。てめぇ寝込み襲いやがったな?いくら焦っていたからってサイテーだぞ?思春期かコノヤロー」
「銀さん!ってだからそのネタいつまで引っ張るつもりだよ!!んなわけないじゃないですかっ。…彼女、起きたかと思ったらいきなりあんな風に威嚇しだしたんですよ」
ふざけた事を言う銀時に素早い突っ込みを入れ、新八はふと眉を下げた。
「へえ?よく動けたねぇ、その身体で…」
肋骨、背骨が骨折していて、スネと肩の骨にはヒビが入っていた。
およそ耐えられる痛みじゃないはずだった。